マジパンの基本とお家で作れる簡単ローマッセの作り方|違い・使い方を詳しく解説

marzipan お菓子・パン作りの材料
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マジパンとはアーモンドと砂糖を混ぜて作るペースト状のお菓子で、ケーキのデコレーションやフィリングに使われています。

なかなか日本人にとってはなじみのない味で、ドイツ菓子の中でも好みが分かれると思います。

アーモンドの独特の風味がくせになる人もいれば、食べられない人も結構いますね。

ちなみに同僚のドイツ人パティシエも好きではないと言っていました。ドイツ人みんな好きというわけでもなさそうです。

日本では手に入りにくい材料だと思うので、僕のチャンネルでもあまり紹介はしていませんが、ドイツのお菓子作りではとても大切な材料です。

今回はそんなマジパンについて詳しく書いていきます。そして最後には簡単にお家で作る方法を書いているので、ぜひ合わせてご覧ください!

<結論:マジパン>
ドイツ菓子作りに欠かせない食材!

ケーキのデコレーション、菓子パンのフィリング、バウムクーヘンの材料など、いろいろな用途がある

マジパンとは?

マジパンは世界的に有名なドイツのお菓子です。ドイツだけではなく、スペイン、イタリアでも多く見られますね。

最初に書いた通り、アーモンドと砂糖を混ぜて作るペースト状のお菓子です。

用途は幅広く、菓子パンのフィリングや、ケーキのデコレーションを作ったり、焼き菓子の材料として使用したりします。

特によく見るのは、デコレーションとして、いろいろな形に成形された、マジパンのフィギュアですね。

粘土細工のようなものなので、扱いやすく、技術と想像力を働かせれば、なんでも作れると思います。

ブログ記事でマジパンで作る幸運の豚の作り方を紹介していますのでこちらもご覧ください!

使用されるアーモンドは主にスイートアーモンドと言われる食用のアーモンドです。香り付け用にビターアーモンドが多少入っていることが多いですね。

このビターアーモンドに関しては注意が必要です。詳しくは後述しているので、下の項目をご覧ください。

マジパンとローマッセの違い

マジパンは大きく分けて、2種類に分けれます。ローマッセとマジパンです。

ローマッセというのは アーモンドと砂糖を2:1で混ぜて練ったものです。
(例)約100gのマジパンローマッセ…アーモンド66gと砂糖33g

このローマッセ1に対し、最大1の割合で粉砂糖を混ぜたものをマジパンと呼びます。

マジパンローマッセ = 

アーモンド 2 : 砂糖 1

マジパン = 

ローマッセ 1 : 粉砂糖 1

ローマッセは材料として使うことが一般的です。焼き菓子に混ぜたり、菓子パンのフィリングとして使用するのは、ローマッセです。

一方、マジパンは粘土のように扱いやすく、細かなデコレーションやフィギュアを作るのに適しています。色がローマッセに比べると白っぽいのも特徴ですね。

マイスター取得のために通っていた学校で作っていたレシピにも、材料によくマジパンと書かれていました!ドイツで愛されている食材ですね!

値段は、どちらもローマッセですが、近所のスーパーでは200gが1.99€から3.49€とメーカーによってだいぶ差がありました。だいたい日本円で200円から400円くらいですね。

ビターアーモンドの危険性

アーモンドにはスイートアーモンドと言われる食用のアーモンドの他にビターアーモンドというものがあります。通常市場に出回るのは食用のスイートアーモンドのみです。

このビターアーモンドは薬にしたり、香り付けに使用されます。しかしこのビターアーモンド、実は強い毒性があります。青酸化合物の一種で、摂取しすぎると死に至ります。

少ない量なら健康に害はありませんし、たとえ粒のまま食べても数粒なら危険はないですが、食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

日本では危険物になるため、扱っていないようです。

自分でマジパンを作る場合にビターアーモンドエッセンスがあると本物の味にぐっと近づきますが、日本のご自宅で作る場合は、省略してOKです。

ドイツ語でのマジパン

マジパンはドイツ語でも英語でもMarzipanと書きます。読み方はドイツ語でマジパン、英語でマルチパンです。

実はマジパンという言葉がどこから来たのかはわかっていません。

この言葉が16世紀に生まれたことだけは、明らかにされています。イタリア語のmarzapane、ラテン語のMarci panis、ペルシャ語のmarzbānかmärzäpanなどの言葉が語源ではないかと言われています。

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