ベーキングパウダーとベーキングソーダ(重曹)の違い、代用はできる?

ベーキングパウダーとベーキングソーダ(重曹)の違いと使い方 お菓子・パン作りの材料
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パウンドケーキ、マフィン、スコーンなどを焼く時に使用するベーキングパウダー、お菓子作りには欠かせない材料の一つですね。

ベーキングパウダーを加えると生地のふくらみが全く違いますが、これは一体なぜなのでしょうか?

そしてレシピによってはベーキングソーダ(重曹)が使用されることもあります。こちらも膨らませるために加える食材です。

どちらを使用するのがベストか、そして代用は可能なのか?今回はベーキングパウダーとベーキングソーダ(重曹)の違いに関して書いていきたいと思います!

<結論:ベーキングパウダーとベーキングソーダ(重曹)の違いは?>
どちらも膨らませるために使う粉
成分や用途に違いがあり、代用は可能だがオススメしない

ベーキングパウダーとは?

ベーキングパウダーは主に、炭酸水素ナトリウム、第一リン酸カルシウム、コーンスターチから成り立っています。この3つの成分には主に

  • 炭酸水素ナトリウム: 炭酸ガスを発生させる効果
  • 第一リン酸カルシウム: ガスを発生させ、生地がアルカリ性になるのを防ぎ、苦みが出ることを防ぐ酸性剤としての効果
  • コーンスターチ: 炭酸水素ナトリウムと酸性剤が反応しないようにする遮断剤としての効果

があります。

水分を加える、または加熱したときに炭酸ガスが発生し、生地を膨らませてくれます。

日本語では別名、ふくらし粉と言うようです。僕は娘の絵本を読んでいて、ふくらし粉という言葉が出てきて、初めて知りました笑

マフィンやパウンドケーキなど、全体を膨らませるケーキによく使用されますね。

ベーキングソーダ(重曹)とは?

ベーキングソーダは、日本では重曹の名前で売られていますね。なぜ重曹と呼ばれているかというと、99%を占める主成分の炭酸水素ナトリウムが別名、重炭酸ソーダとよばれ、これを略して重曹と呼ばれているようです。

ベーキングパウダーと同様に、加熱することで炭酸ガスを発生させて、生地を膨らませてくれます。重曹を使用すると、ベーキングパウダーが上に膨張するのとは違い、横に膨張します。

重曹は、それだけではあまり膨らみません。二酸化炭素を発生させるために酸性の成分が必要になります。よく重曹と一緒に使われるのは、ヨーグルト、クワルク、酢、フルーツやレモン汁です。組み合わせることで苦みも軽減できます。

苦みやにおいが残り、焼き色がつくので、お菓子作りではどら焼きやクッキーなどのお菓子に使われることが多いですね。

お菓子作り以外にも、重曹は野菜のアク抜きなどにも使用されますね。他方では掃除にもよく使われます。掃除用の重曹はお菓子作りに使用しないようにしましょう

それぞれを代用するときの注意点

どちらも生地をふくらませるのを目的に入れるものなので、代用自体は可能です。

だいたいベーキングパウダーの半量の重曹、または重曹の2倍量のベーキングパウダーで代用できます。

とはいえ、前述のとおり焼いた後の膨らみ具合、味、色が変わってしまうので、あまりオススメはしません。できればレシピ通りのものを使用することを強くオススメします!

ドイツでのベーキングパウダーと重曹

ドイツ語でベーキングパウダーはBackpulver(バックプルバー)重曹はNatron(ナトロン)として、スーパーの製菓コーナーで販売されています。

ドイツで売られているベーキングパウダーは小分けにパックされ、3~6パックがセットで売られています。値段は1セット0,59€~0,99€ですね。だいたい90円~150円くらいです。

ベーキングソーダ(重曹)はベーキングパウダーと違い、50gくらいの小さなパックで個別で売られています。値段は0,80€~1,0€くらいですね。だいたい120円~150円くらいです。

motomoneのオススメレシピ4選

ベーキングパウダーとベーキングソーダ(重曹)を使用したレシピをご紹介します。

定番のドイツケーキ!アプリコットのクランブルケーキ

難易度☆☆☆

まずはべーキングパウダーを使用したケーキです。ドイツでは定番のクランブルケーキに、夏が旬のアプリコットを入れて焼いたケーキです。簡単なので初心者の方にもオススメ!アプリコット以外でも、ブルーベリー、りんご、洋ナシなどのフルーツを入れても美味しいですね。ブログ記事はこちらになります。


ボウル1個でできる簡単シュトーレン

難易度☆☆☆

次もベーキングパウダーを使用したレシピです。クリスマスに欠かせない、簡単シュトーレンのレシピをご紹介します。イーストが入っていないので、発酵は必要なし!それでいて、簡単でどっしり、ちゃんとしたシュトーレンに仕上がっています。ブログ記事はこちらになります。


ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家・ヘクセンハウス

難易度★★

お菓子の家は、ドイツでは主にクリスマスに作られるお菓子です。クリスマスのデコレーションにもぴったりですね。このレシピはジンジャーブレッド生地に重曹を使用しています。作るパーツとデコレーションに時間がかかるため、難易度は高くなっています。こちらのブログ記事では、作り方はもちろん、作るための型紙も公開しているので、ぜひ参考にしてください。


ドイツパンと言えばこれ・プレッツェル

難易度☆☆

最後にベーキングソーダ(重曹)を使用したレシピです。ドイツのパンと言ったら、このプレッツェルを最初に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?重曹は、このプレッツェルに必要な焼き色と風味をつけるために使用しています。ブログ記事はこちらです。

まとめ

ベーキングパウダーとベーキングソーダ(重曹)に関してまとめてみました。

正直、僕もあまり重曹をお店で使う機会は多くありませんでした。ベーキングパウダーの方が便利で使いやすく、風味やにおいも変わらずに作れるので、使う機会は多かったと思います。

洋菓子のレシピでも、あまり重曹は見かけないとは思いますが、もし出てきた場合は、このブログ記事を参考にして、作ってみてください!

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