【ご報告】パティシエから転職！

こんにちは、motomoneのmotoです。

今まで１５年ほどドイツで、パティシエとして、パティスリー、5つ星ホテル、ミシェラン星付きレストランなどで渡り歩いて働いてきましたが、実は去年、転職しました。

転職先はドイツ現地の会社で、主に飲料、食品の商品開発を行っている大手食品会社です。

簡単に仕事内容を説明すると…

例えば、あるヨーグルトメーカーが、新しいイチゴ味のヨーグルトの商品を開発したい！とプロジェクトが発足します。

メーカーの要望により、最初にヨーグルトに合わせるベースを作ります。そのベースとヨーグルトと合わせていき、香料、色や糖分を調整しながら開発していきます。開発後メーカー担当者に試食してもらい、OKならそのまま採用され、だめならば、最初から作り直す…という感じですね。所謂研究職です。

パティシエからのキャリアチェンジについて、今回はまとめてみました！

転職した理由

転職を意識し始めたのは、実は去年からではありません。ここ数年、ずっと転職の機会をうかがっていたのですが、やっと念願かなって転職できました！

転職を決意するのは簡単ではなかったのですが…決断したのには、いくつか理由があります。

• 去年の春ごろに父になり、父親としての責任を果たすため、時間の融通の利く職場に移りたかった。
• パティシエの業務が、肉体的にハード、そして長時間労働なため
• 労働に対する対価、給料が低かったため
• コロナ過による、飲食業への大打撃

などが主な理由として挙げられます。ドイツでのパティシエ事情に関しては、こちらにまとめていますので、ご覧ください。

さて、パティシエのネガティブな部分だけ書きましたが、それでも自分の中での葛藤は大きかったです。自分の今まで学んできたこと、慣れ親しんだ職、それを一度に捨てるのは簡単ではありませんでした。とはいえ、今は転職してよかったと思っています。

転職できた理由

今勤めている会社には、元コック、パティシエ、パン職人の方もたくさんいらっしゃいます。やはり僕の経験、およびマイスターの資格は重視されたと自分では思っています。

ドイツ語力に関しても、転職できた理由かなと思います。

実は僕は、いわゆる中学までは日本人学校に通っていて、当時のドイツ語力はとても低かったです。そのエピソードについてもまたブログで、ご紹介しますね。

実際には、日本人学校の中等部を卒業してからドイツ現地学校に進学しました。それはもう…一時期登校拒否になりたいと思うぐらい、大変な経験でしたし、留年も経験しました。

しかし頑張って諦めずドイツ語で勉強して、現地で大手企業に就職できるくらいのドイツ語力はついたのだと思います。

一方で面接の際に言われたのは、Youtubeの活動に関してです。人事やチームの皆からとても良い活動だと言われましたね。なので、Youtubeで活動を続けてきてよかったと思いました。

転職してよかったこと

転職したことにより、年収はあがり、ボーナスもあります。フレキシブルに働ける会社なので、時間の融通もききます。業務は、立って仕事することもあれば、座って仕事することもあり、肉体的な負担もくらべものになりません。

今までと比べ、大きな会社なので、同僚も多いです。ですがみな、親切で、最初のころは特にたくさん助けてくれました。

転職して不安だったこと

転職した当初は、仕事内容が完全に把握できず、ミスをすることも多かったです。ですが、周りの助けもあり、無事に試用期間も終わりました。

コロナ過の中も成長を続けていた会社なので、会社の先行きに不安は持っていませんでしたが、ウクライナの戦争により、ドイツのエネルギー事情が厳しくなったことで、今の会社もダメージを受けています。早く戦争が終わってほしいものですね…。

転職して思ったこと、そしてこれから

僕の中では、とてもいい転職をしたと思っています。待遇や給料面でもよくしてもらっています。同僚は親切で、日本人の僕にも優しくしてくれます。

家族との時間も以前に比べるととても増えました。毎日娘のお風呂ができたり、週末は一緒に動物園や公園で遊べます。パティシエのときは休日は疲れて寝ている…というのも多かったのですが、いわゆるパソコンでの事務仕事も今はしているので、体の負担や疲労の蓄積が少なくなりました。

いつかは、夫婦で日本でドイツ菓子・ドイツパンのお店を開いてみたいな…という気持ちはあります。しかしパティシエに戻ることは今は考えていません。できれば今の会社で、長く働いていきたいと思っています。

とはいえ、昔からずっと好きで続けていたお菓子、パン作り。ちなみに料理も大好きです。それを完全にやめてしまうのもさみしいので、今後はYouTubeやブログで活動を続けていきますね！

今後もどうぞよろしくお願いします！