ドイツパンと聞くと「ずっしり重くて少し酸味のある、ライ麦パン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 今回ご紹介する Roggenmischbrot(ロッゲンミッシュブロート) は、まさにそんなドイツ伝統のパン。
イーストを使わず、サワードウ(Sauerteig)だけで自然発酵させる本格的なライ麦パンです。
しっかりとした食感、ほのかな酸味、ライ麦特有の香ばしい風味。クセのある味わいは好みが分かれるかもしれませんが、ドイツでは日常的に親しまれている「主食」の代表格です。
ぜひこちらのブログ記事も合わせてご覧ください。
👉 [【完全ガイド】ドイツ式サワードウの作り方・Einstufen Sauerteig編]
サワードウのスターターを作っていて、
「膨らみが足りない」
「発酵しているか不安」と感じたことはありませんか?
原因となる要素は数ありますが、
👉「温度・時間・粉と水の比率」
この3つのバランスが、環境とズレている場合が多いです。✔ 何度やっても同じ失敗になる
✔ どこが悪いのか分からない
その原因を「1つに特定する」ための診断シートを作りました。👉今のスターターの状態を見れば、次に直すべきポイントがその場で分かります。「サワードウスターター診断シート」(300円)。育成を成功させる「記録用PDF」も付いています。
※本ページはプロモーションが含まれています。
ロッゲンミッシュブロートとは?
ドイツ語で「ロッゲン(Roggen)」はライ麦、「ミッシュ(Misch)」は混合、「ブロート(Brot)」はパンを意味します。
つまり ライ麦と小麦をブレンドしたパン のこと。今回の配合は ライ麦75%、小麦25% で仕上げています。 ドイツでは配合率によってパンの名称が変わるのが特徴です。詳しくは関連記事をご覧ください。
👉 [ドイツ小麦粉物語⑤【ライ麦粉編】]
レシピ動画:ロッゲンミッシュブロートの作り方
YouTubeチャンネル 『motomone baking』 では、言葉では伝えきれない「生地の質感」や「発酵の見極め」を詳しく解説しています。
「次はこれを作ってみたい!」というリクエストやご質問も、コメント欄でぜひお聞かせください。気に入っていただけたら、チャンネル登録で応援していただけると嬉しいです!
マイスターの材料帳|ロッゲンミッシュブロートの材料料
–直径下10㎝、上20㎝、高さ7㎝のボウル1個分–
(または23㎝発酵かご1個分)
サワードウスターター(Anstellgut)の準備
最初の3日間で、パンの「命」となるスターターを育てます。
- 1日目: ライ麦粉 10g + 水 10ml
- 2日目: ライ麦粉 10g + 水 10ml
- 3日目: ライ麦粉 20g + 水 20ml
※詳しい育て方は[こちらの記事]を参照してください。
サワードウ(Sauerteig)
- ライ麦粉: 100g
- 水: 100ml
- スターター(上記で育てたもの): 10g
浸水種(Quellstück)
- 古いパン(ライ麦パンやパン粉): 25g
- 熱湯: 75ml
- 塩: 3g
本生地(Hauptteig)
- ライ麦粉: 200g
- 小麦全粒粉: 100g
- 水: 150ml
- 塩: 5g
ロッゲンミッシュブロート作りで「よくある3つの失敗」
本格的なライ麦パンを焼くために、必ずチェックしてほしいポイントです。
- 表面が割れず、のっぺりした焼き上がりになる
- 主な原因:仕上げ発酵中の「乾燥不足」。表面を軽く乾かすことで、ドイツパンらしい裂け目が生まれます。
- 中心部が「ネチャつく」生焼けのような食感
- 主な原因:サワー種の「活性不足」。種が弱いとライ麦のデンプンを安定させられず、質感が壊れてしまいます。
- 酸味が強すぎて不快な味が残る
- 主な原因:サワー種の「過発酵」。古い種や温度が高すぎる環境で放置された種を使うと、香りが沈んでしまいます。
サワードウの膨らみ・勢いの診断シートはこちら
👉 原因を「1つに特定する」ためのシート(約300円)
ロッゲンミッシュブロートの失敗を防ぐオススメの道具
ロッゲンミッシュブロートを作る際に使用した、オススメの道具をご紹介します!現場の経験から「これがあれば失敗が劇的に減る」というものを厳選しました。以下のリンクから購入できます。
ポケットスケール
理由:パン作り、特にイーストや塩の計量は1g単位で計量するのが基本です。 0.1g単位で測れるスケールを使うだけで、失敗が減ります。
丸型発酵かご(23cm)
理由:発酵かごは生地の余分な水分を適度に吸い取り、表面を理想的な乾燥状態に導きます。これが、焼成時にバリッと野生的に割れる「皮」を作る鍵となります。
木目調デジタルスケール
理由: 動画でも使用しているこのスケールは、機能性はもちろん、キッチンに置くだけでモチベーションが上がるデザインも気に入っています。
👉 [精度とデザインを両立:愛用のデジタルスケールはこちら]
スケッパー
理由: 手で触りすぎると生地を傷め、手にこびりついて作業が進めにくくなります。
【詳細解説】ロッゲンミッシュブロートの作り方
ライ麦パン作りは「時間」と「温度」の管理がすべてです。なお、材料の分量や手順の要約をすぐに確認したい方は、記事の最後にあるレシピカードを活用してください。
スターターの起こし方に関してはこちらの記事をご覧ください
👉 [【完全ガイド】ドイツ式サワードウの作り方・Einstufen Sauerteig編]
1.サワードウの仕込み
- ボウルにライ麦粉、水、スターター10gを混ぜ、ラップをして26〜30℃で12〜16時間発酵させます。
2.浸水種の準備
- 細かくしたパンに熱湯と塩を加え、ラップを密着させて冷蔵庫で保管します。
古いパンを入れることで、パンをしっとりさせ、保水効果もあります。

3.生地作り
- サワードウに本生地の材料、すりつぶした浸水種を加え、約5分間こねます。
生地が非常に柔らかいですが、打ち粉はせず、手早くまとめましょう。

- 室温で1時間休ませた後、打ち粉をした台で丸く成形し、粉を振った発酵かご(またはボウル)に入れます。
- 布巾をかけて1時間半発酵させます。
4.仕上げ
- 発酵終了30分前から、オーブンに天板をいれたまま、240℃に予熱しておきます。
- クッキングシートを用意し、クッキングシートとまな板などの板をのせて、ひっくり返し、生地を取り出します。

- 熱した天板にクッキングシートごとスライドさせて、240℃で10分焼き、オーブンのドアを少し開けて、蒸気を抜き、その後190℃に下げて40分、じっくり焼き上げます。
オーブンの温度が下がらないように手早く作業しましょう!
完成

香ばしく焼き上がったロッゲンミッシュブロートは、ずっしり重く、酸味とライ麦の風味が広がります。
キッチンで確認しながら作りたい方は、こちらのレシピカードをご活用ください。

レシピカード:ロッゲンミッシュブロート
Ingredients
Method
- サワー種(12〜16時間)、浸水種(12時間)をそれぞれ仕込んでおく。
- 材料をすべて混ぜ、ボウルの中で5分間こねる(生地が柔らかいので打ち粉は控える)。
- 26〜30℃で1時間休ませる。
- 丸く成形し、打ち粉をした発酵かご(またはボウル)に入れる。
- 布巾をかけ1時間半発酵。最後の30分は布巾を取り、表面をあえて乾燥させる。
- 240℃(スチームあり)で10分、その後190℃に下げて40分じっくり焼き上げる。
まとめ・おすすめの関連記事
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
本格的なドイツパンを焼く上で、サワードウ作りは避けては通れない、そして最も奥深い「聖域」です。

ロッゲンミッシュブロートを楽しんだ後は、さらに本場の食卓を覗いてみませんか?定番のプレッツェルからドイツパンらしいライ麦パンまで、ドイツの食事パン10選をご紹介します。
👉 [ドイツパンの世界・おすすめ食事パン10選はこちら]
ライ麦を使用したドイツパンのレシピ
手作りだからこそ味わえる、ザクッとしたクラストとしっとりした内相のコントラスト。
最初の数日は5分程度の作業だけなので、ぜひ気軽に挑戦してみてください。ドイツで長年愛されてきた伝統の味を、ご自宅でも楽しんでいただけます!
「作ってみたよ!」「ここが難しかった」などの感想は、ぜひYouTubeやブログのコメント欄で教えてください!

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