ドイツの北部に位置するマジパンの聖地、リューベック。この街の名を冠した「リューベッカーマジパントルテ」は、芳醇なマジパンの香りと香ばしいヘーゼルナッツが織りなす、知る人ぞ知るドイツの伝統菓子です。

今回はリクエストを頂き作成したレシピです。素敵なリクエストありがとうございました!
実はリクエストでは「リューベッカー・ヌスサーネトルテ(Lübecker Nusssahnetorte)」として頂きましたが、このケーキは今回ご紹介する「リューベッカー・マジパントルテ」と同じものを指します。
今回はより多くの方にこのケーキを知っていただくために、呼び親しまれている「マジパントルテ」という名前でご紹介します!
マジパン好きにはたまらない、またマジパンが苦手な方にも、「マジパンの概念が変わる」ような、洗練されたナッツとマジパンのバランスを味わえる、とても興味深いレシピに仕上がったと思います。
👉 [マジパン・ローマッセ徹底攻略!選び方と扱い方のコツはこちら]
【ドイツ伝統マジパン菓子レシピ集を公開しました】
今回のブログ記事で紹介したレシピに加え、本場ドイツのマジパン菓子の魅力を網羅した『ドイツパティシエのレシピ集:マジパン菓子編』が作成しました。
リューベッカーマジパントルテをはじめ、マンデルヘルンヒェン、オクセンアウゲン、マジパンシュトレン、ドミノシュタイネの5品を厳選。
分量や作り方はもちろん、現場で培ったロジックやちょっとした豆知識まで詰め込みました。
👉 レシピ集の特典
キッチンで印刷して使える「PDF版」に加え、動画への「QRコード」も付属しています。いくつかには、このレシピ集からしかアクセスできない「完全限定公開動画」も収録しました。手元の動きや混ぜ具合を、いつでも動画で確認しながら作ることができます。
▼ ドイツパティシエのレシピ集:マジパン菓子編(1,280円)
マジパンが好きな方はもちろん、「マジパンは甘すぎてちょっと……」とこれまで敬遠していた方にこそ、本場のバランスをぜひ試していただきたい自信作です。あなたのキッチンで、最高のマジパン菓子を焼き上げてみてください。
※本ページはプロモーションが含まれています。
レシピ動画:リューベッカーマジパントルテの作り方
YouTubeチャンネル 『motomone baking』 では、言葉では伝えきれない「メレンゲの状態」や「マジパンをシワなく被せるコツ」を詳しく解説しています。
「次はこれを作ってみたい!」というリクエストやご質問も、コメント欄でぜひお聞かせください。気に入っていただけたら、チャンネル登録で応援していただけると嬉しいです!
マイスターの材料帳|リューベッカーマジパントルテの材料
-直径15cm 1台分-
【生地(Wiener Masse)】
- 全卵:2個
- グラニュー糖:55g
- 薄力粉:45g
- コーンスターチ:15g
- 無塩バター:15g
- オレンジの皮:少々
- マジパンとオレンジの香りはとてもよく合います
【ヘーゼルナッツクリーム】
- 生クリーム:250ml
- グラニュー糖:20g
- ヘーゼルナッツパウダー(ローストしたもの):30g
- ヘーゼルナッツ(ローストし砕いたもの):25g
【仕上げ・デコレーション】
- マジパン・ローマッセ:150g〜200g
- 粉糖(マジパンを伸ばす用):適量
- 飾り用ヘーゼルナッツ:適量
ドイツパティシエがオススメするマジパン
マジパンは、ドイツ菓子においてデコレーションから生地のコク出しまで、幅広く活躍する大切な素材です。ですが、日本だけでなく、実は本場ドイツでも「甘さや独特の風味が少し苦手」という方がいらっしゃいます。
今回のレシピは、そんな方にこそ試してほしい「重すぎず、香りを心地よく楽しめるバランス」にこだわりました。そのために最も重要なのが、マジパン選びです。
1. ケーキを格上げする「マジパン・ローマッセ」
このレシピで使用しているのは、細工用(デコレーション用)の甘いマジパンではなく、「マジパン・ローマッセ」という製菓用の原料です。
砂糖が控えめでアーモンドの油脂分が豊富なため、口に入れた時の香りが非常に上品です。甘さが後を引かないので、ナッツクリームの風味を邪魔せず、最高の相性を発揮します。
2. 本場ドイツが誇る最高峰のブランド
ドイツでマジパンと言えば、やはり世界的に有名な聖地「リューベック(Lübeck)」のものが挙げられます。中でも、圧倒的な品質を誇るのが「ニーダーエガー(Niederegger)」。アーモンドの含有率が高く、香料に頼らない天然の深い香りは、一度味わうとマジパンの概念が変わるほどです。
👉 [ドイツパティシエが厳選したリューベックのマジパン(Amazon)]
材料選びで迷ったら、リューベックのマジパンを使うことをオススメします。
もっと本格的なマジパンの世界を知りたい方へ
現場で培ったロジックと、動画で手元を学べる特別なレシピ集をまとめました。あなたも自分のキッチンで、本場のマジパン菓子を焼き上げてみませんか?
👉 ドイツパティシエが教える、本格マジパン菓子レシピ集(PDF版・動画アクセス権付き)
リューベッカーマジパントルテの失敗を防ぐオススメの道具
リューベッカーマジパントルテを作る際に愛用している、オススメの道具をご紹介します!現場の経験から「これがあれば失敗が劇的に減る」というものを厳選しました。
15cmホールケーキ型(底取れタイプ)
理由:しっとりした繊細な生地を崩さず取り出すため、底が抜けるタイプがオススメです。
デコレーション用回転台
理由:自分の使っているものは見つからなかったので、代用品のリンクです。あると便利ですが、なくても作ることはできます
スケッパー
理由:実はマジパンを被せる際、スケッパーの形状選びが仕上がりを左右します。角がない「丸いカーブ」のあるタイプを選びましょう。
👉 [マジパンのデコレーションに使いやすいスケッパーはこちら]
ハンドミキサー
理由: 別立て法の命である「メレンゲの安定感」を作るために欠かせません。きめ細かく、かつ力強いメレンゲを泡立てることで、薄力粉やナッツパウダーを混ぜても潰れない、しっとりふわふわな土台が焼き上がります。
👉 [安定したメレンゲ作りを支える:おすすめハンドミキサーはこちら]
【詳細解説】リューベッカー・マジパントルテの作り方
ここからは、各工程のポイントを詳しく解説します。分量や手順の要約をすぐに確認したい方は、記事の最後にあるレシピカードを活用してくださいね。
1.下準備
- 無塩バターを計量し、電子レンジまたは湯煎で溶かしておきます。
- 薄力粉とコーンスターチを合わせ、あらかじめふるっておきます。
- その他の材料の計量と、ケーキ型の準備を済ませておきましょう。
2.スポンジ生地(Wiener Masse)
- 卵白にグラニュー糖を3回に分けて加え、ピンと角(ツノ)が立つまで、キメ細かくしっかりとしたメレンゲを作ります。
- 別のボウルで卵黄に残りのグラニュー糖と、削りたてのオレンジの皮を加え、白くもったりするまで泡立てます。
- メレンゲを卵黄のボウルに3回に分けて加え、気泡を潰さないよう下からすくうように優しく混ぜ合わせます。
- 用意した粉類を、もう一度ふるいながら加え、粉気がなくなるまでさっくりと混ぜましょう。
- 溶かしバターを加え、生地にツヤが出るよう手早く均一に混ぜ合わせます。
- 型に流し入れ、180℃のオーブンで20〜25分焼きます。焼き上がったらケーキクーラーに乗せ、粗熱が取れてから型から外します。

3.ナッツクリーム
- 150〜160℃の低温でヘーゼルナッツとヘーゼルナッツパウダーを数分ローストし、香りを引き出します。
一瞬で焦げるので気をつけてください。5分くらいでOKですが、時間はあくまでも目安です。色を見ながら決めるようにしましょう

- ローストしたナッツは、デコレーション用を少し残し、残りは食感のアクセントになるよう細かく砕いておきます。
- 生クリームにグラニュー糖を加え、7〜8分立てに泡立てます。
- 冷ましておいたナッツパウダーを加え、全体の硬さが均一になるようさっくりと混ぜ合わせます。
4.組み立て
- スポンジを水平に3枚にスライスします。
- 回転台に1枚目の生地をのせ、クリームを平らに広げたら、砕いたナッツを全体に散らします。

- 2枚目も同様に繰り返し、最後に3枚目を重ねます。
- 全体を薄くクリームでコーティング(下塗り)し、マジパンを被せる前に一度冷蔵庫でしっかりと冷やし固めます。
5.仕上げ
- マジパン・ローマッセに粉糖(打ち粉)をふり、麺棒で厚さ2.5〜3mmを目安に、ケーキより一回り大きく伸ばします。
- ケーキを冷蔵庫から取り出し、マジパンをふんわりと被せます。側面にシワが寄らないよう手のひらやスケッパーで丁寧になじませます。

- 余分なマジパンを切り落とし、残りのクリームとヘーゼルナッツでデコレーションすれば完成です。
完成

マジパンの芳醇な香りと、ナッツクリームの軽やかな口溶け。ドイツの伝統が息づくこの一台で、特別なティータイムを過ごしてみませんか?
キッチンで確認しながら作りたい方は、こちらのレシピカードをご活用ください。

【レシピカード】リューベッカー・マジパントルテ
Ingredients
Method
- 卵白に砂糖を加えメレンゲを作る。卵黄と残りの砂糖、オレンジの皮を混ぜ、メレンゲと合わせる。粉類、溶かしバターを混ぜ、180℃で20〜25分焼く。
- 生クリームと砂糖を泡立て、ローストしたナッツパウダーを混ぜる。
- スライスした生地にクリームと砕いたナッツをサンドし、全体を薄くクリームで覆い、冷蔵庫で冷やす。
- マジパンを厚さ2.5〜3mmに伸ばしてケーキに被せ、余分をカット。残りのクリームとナッツで飾る。
まとめ・おすすめの関連記事
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
あまりドイツ全土で見かけるわけではないけれど、一度食べると忘れられない。そんな知る人ぞ知る名作を、ぜひあなたのキッチンで再現してみてください。
マジパン好きにはたまらないレシピを5品厳選し、レシピ集としてまとめました。

マジパンを使ったドイツの本格レシピ
「マジパン好きの方にも、初めて挑戦する方にも、自信を持ってオススメできる一台です。本場ドイツの香りを閉じ込めた贅沢な味わいを、ぜひご家庭で楽しんでみてください。
温かいコーヒーや、少し濃いめの紅茶と一緒に、ゆったりとした時間を過ごしていただけたら嬉しいです。

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