ドイツのイースター(復活祭)に欠かせない、羊の形をした焼き菓子「オースターラム(Osterlamm)」。

数年前にリクエストをいただいておりましたが、なかなか形にできずにお待たせしてしまいました。今回、ようやくブログとショート動画で公開することができました💦
※ショート動画は近日公開予定です
羊はキリスト教において「神の小羊」を象徴する大切なモチーフ。この時期のドイツのパン屋や家庭では、粉砂糖をふわりと纏った真っ白な羊たちが並びます。今回は、ドイツの伝統的なパウンドケーキをmotomone風にアレンジした「Sandkuchen(サンドクーヘン)」の生地をベースに、型離れよく、しっとりホロホロに仕上げる秘訣を解説します。
👉 [ドイツ生活:本場のイースター(復活祭)の過ごし方と伝統行事]
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オースターラムとは?
ドイツ語で「Oster(イースター)」「Lamm(羊)」を意味するこのお菓子は、春の訪れを祝う食卓の主役です。
- 生地のこだわり: 今回採用したのは「Sandkuchen(サンドクーヘン)」。直訳すると「砂のケーキ」で、口の中でホロホロと崩れる食感が特徴です。
- 伝統の形: 専用の立体型(3D型)を使い、逆さまに焼くことで、愛らしい羊の姿を再現します。
マイスターの材料帳
-羊の型 1台分(約0.7Lサイズ)-
【パウンドケーキ生地】
- 無塩バター: 60g(室温に戻しておく)
- 砂糖: 75g
- 卵: 2個(室温に戻しておく)
- 塩: ひとつまみ
- バニラオイル: 少々
- 薄力粉(Type 405): 65g
- アーモンドパウダー: 20g
- コーンスターチ: 15g(これが「砂の食感」の鍵です)
- ベーキングパウダー: 小さじ1/2
型用に、分量外の無塩バターと小麦粉、仕上げ用に適量の粉砂糖が必要になります。
オースターラム作りで「よくある3つの失敗」
愛らしい羊の姿を目指したのに、焼き上がりにがっかり……そんな事態を防ぐためのチェックポイントです。
- 型から外す時に首や耳が折れてしまう
- 主な原因: 型の「下準備」不足です。複雑な凹凸にはバターが溜まりやすく、塗り漏れも起きやすい難所。一度冷やし固めてから粉を振る「二段構え」が鉄則です。
- 「砂の食感」にならず、重く固いケーキになる
- 主な原因: 卵の「乳化不足」です。卵を一度に加えると分離し、その後の粉合わせでグルテンが出すぎてしまいます。口の中で儚く崩れる食感には、丁寧な乳化が欠かせません。
- 顔の一部が凹んだり、生焼けになる
- 主な原因: 型の中の「空気溜まり」です。逆さまに焼く3D型は空気が入りやすく、空洞の原因に。絞り出し袋で細部まで隙間なく充填することが、美しい造形への近道です。
プロの理論や配合の秘密については、Gumroadのmotomoneショップにて様々なレシピガイドを公開しています。ぜひチェックしてみてください。
失敗を防ぐオススメの道具
オースターラムを作る際に使用した、オススメの道具をご紹介します!現場の経験から「これがあれば失敗が劇的に減る」というものを厳選しました。以下のリンクから購入できます。
オースターラム専用型(3D):
理由: 立体的な羊を作るための必須アイテムです。日本では入手が難しいですが、焼き上がりの「形」の美しさを左右する重要な道具。参考までに日本のAmazonで手に入るものをセレクトしました。
木目調デジタルスケール
理由: 動画でも使用しているこのスケールは、機能性はもちろん、キッチンに置くだけでモチベーションが上がるデザインも気に入っています。
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ハンドミキサー
理由: 生クリームの泡立てはもちろん、付属の「ニーダー」に付け替えれば、パン生地の捏ね作業(ニーディング)もこなせる優れものです。
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使い捨ての絞り出し袋
理由: 3D型の「顔」や「耳」といった細部まで空気を入れずに生地を充填するための隠れた主役。これを使うだけで、焼き上がりの「空洞」による失敗を未然に防げます。
【詳細解説】オースターラムの作り方
バターと卵を完璧に結びつける「乳化」の技術と、複雑な型を美しく抜くための下準備。一つひとつの工程に、失敗を防ぐための理由があります。なお、材料の分量や手順の要約をすぐに確認したい方は、記事の最後にあるレシピカードを活用してください。
1. 型の下準備
- 室温で柔らかくしたバターを、型の隅々(特に顔や首のくびれ)まで刷毛で丁寧に塗ります。
- 小麦粉(分量外)を振り、余分な粉をしっかり落としておきます。
- 使用するまで冷蔵庫に入れておきましょう

2. 生地作り
- ボウルに室温のバターと砂糖、塩、バニラオイルを入れ、白っぽくふわっとなるまでハンドミキサーで混ぜます。
- 溶いた卵を、大さじ1ずつ加え、その都度しっかり乳化させます。
- 薄力粉、コーンスターチ、アーモンドパウダー、ベーキングパウダーを合わせて、ふるっておき、一度に加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。

- 絞り出し袋に生地を入れて、組み立てた型の細部(顔や耳)から空気を抜くように流し込みます。
- 160℃に予熱したオーブンで、約35分焼きます。
竹串を刺して生地がついてこなければ焼き上がりです。
3. 仕上げ
- 焼き上がったらすぐに型を外さず、ケーキクーラーにのせて粗熱を取ります。
- 慎重に型を外し、完全に冷めたら茶こしで粉砂糖をたっぷり振りかけます。
完成

数年前からリクエストをいただいていながら、本当にお待たせしてしまいました。 今回のレシピで採用した「Sandkuchen(サンドクーヘン)」の生地は、口に入れた瞬間にホロホロと崩れ、バターの香りが上品に広がります。
キッチンで確認しながら作りたい方は、こちらのレシピカードをご活用ください。

レシピカード:オースターラム(羊のケーキ)
Ingredients
Method
- 型にバターを丁寧に塗り、粉を振って冷蔵庫で冷やし固める。
- バターと砂糖、塩とバニラオイルを白っぽくなるまで混ぜ、卵を大さじ1ずつ加え、その都度よく混ぜ合わせる。
- ふるった粉類を一度に加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせる。
- 型に生地を流し込み、160℃に予熱したオーブンで約35分焼く。
- 粗熱が取れたら型を外し、完全に冷めたら粉砂糖をたっぷり振る。
まとめ・おすすめの関連記事
もし今回の挑戦で、motomone bakingのレシピに興味を持っていただけたなら、ぜひYouTubeチャンネル「motomone baking」をチェックしてみてください。
さらに深い理論や、失敗しないための詳細な数値をまとめた「完全攻略PDFガイド(Gumroad)」もご用意しています。本場ドイツのパンやお菓子作りを、より本格的に作るお手伝いができれば嬉しいです。
ドイツのイースターをさらに楽しみたい方は、ぜひこちらの記事も合わせて読んでください。あまり日本では一般的ではない、ドイツのイースターの楽しみ方をご紹介しています。
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焼き立ての儚い食感と、ドイツの伝統が息づく優しい甘さを、ぜひご自宅のティータイムで楽しんでください。

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