日本人が大好きないちごのショートケーキ。
ドイツで作ろうとして、泡立たなかったりゆるかったりして失敗した経験はありませんか?
実は、ドイツの生クリームは日本のものと脂肪分や性質に少し違いがあります。

それにドイツのスーパーに行くとたくさんの種類がズラリと並んでいて、最初はよくわからないですよね…
「ケーキのデコレーションに使えるのはどれかしら?」
「日本の生クリームと違って全然泡立たない…」
と戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。
日本の生クリームとは脂肪分や保存処理の仕方が異なるため、上手に使い分けるにはちょっとしたコツが必要です。
ドイツ乳製品の基礎知識のバックナンバーはこちらです!
▶ [ドイツ乳製品の基礎知識シリーズ一覧はこちら]
この記事では、
- ドイツの生クリームの種類と脂肪分の違い
- FrischとH-Sahneの正しい使い分け
- ドイツの生クリームを綺麗に固める「Sahnesteif」の使い方
- 生クリームを活かしたおすすめレシピと活用法
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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スーパーで迷わない!ドイツの生クリーム種類・比較表
ドイツ語で生クリームはSahne(ザーネ)と呼ばれますが、用途や脂肪分によって名前が分かれています。
用途に合わせて正しく選ぶための比較表を作りました。
| 製品名 | 脂肪分の目安(重量%) | 泡立て(ホイップ) | 主な用途・特徴 |
| Schlagsahne (シュラーグザーネ) | 30%〜33% | ○(可能) | ケーキのデコレーション、製菓全般。「Schlagen=泡立てる」の意味。 |
| Kochsahne (コッホザーネ) | 15%〜20% | ×(不可) | 料理(スープやパスタソース)専用。 「Kochen=料理する」の意味で加熱しても分離しにくい。 |
| Kaffeesahne (カフェザーネ) | 10%〜12% | ×(不可) | コーヒーや紅茶に加えてマイルドにする役割。 |
日本の製菓用生クリーム(動物性脂肪分40%〜45%)に比べると、ドイツのSchlagsahneは脂肪分が30%〜33%程度と少し控えめです。
そのため、何も入れずに泡立てると、
- 「角が立ちにくい」
- 「時間が経つとだれてしまう」
という現象が起きやすくなります。

ドイツの生クリームを日本の生クリームのように固く泡立てるには、「Sahnesteif(ザーネシュタイフ)」が必要です!
※このSahnesteifの詳しい使い方や成分については、近いうちに新しいブログ記事で詳しくご紹介しますね。どうぞお楽しみに!

泡立てをより手早く・綺麗に仕上げるためにはハンドミキサーがオススメ!
▶ドイツのハンドミキサーは何が違う?泡立てるだけじゃない、パンをこねるフックの秘密
要冷蔵(Frisch)と常温保存(H-Sahne)の違い
ドイツでは牛乳と同じく、スーパーに行くと「冷蔵コーナー」と「常温コーナー」の2箇所にSchlagsahneが置かれています。この2つの違いと正しい使い分けを押さえておきましょう!
Frische Schlagsahne(要冷蔵タイプ)

- 特徴:
- 冷蔵コーナーにあり、パックやプラスチックボトルに入っていることが多いです。賞味期限は短めです。
- メリット:
- 加熱処理が最低限のため、生クリーム本来のフレッシュで芳醇なコクと香りが味わえます。
- おすすめ用途:
- ショートケーキのデコレーション、絞り出し、生クリームが主役のお菓子。
H-Schlagsahne(常温保存タイプ)

- 特徴:
- 常温の棚や牛乳(H-Milch)の近くにあり、紙パックに入っています。超高温殺菌処理(UHT)がされており、未開封なら長期間保存可能です。
- メリット:
- ストックしておけるため、思い立った時にすぐお料理やお菓子作りに使えます。
- おすすめ用途:
- お料理のソース、スープの仕上げ、焼成する焼き菓子の生地混ぜ込み。
固まらない?ドイツの生クリームを完璧に泡立てる3つのコツ
脂肪分が少し控えめなドイツのSchlagsahneを、日本の生クリームのようにピンと角が立つホイップクリームにするための方法をいくつかご紹介します。
① 道具もクリームも「キンキンに冷やす」
直前まで必ず冷蔵庫で冷やしておき、冷たい状態で使用します。泡立てるボウルや電動ミキサーのビーターも冷やしておくと、ボソボソするのを防ぎ、効率よく泡立てることができます。
② 「Sahnesteif(ザーネシュタイフ)」を活用する
ドイツのスーパーの製菓コーナーに必ず置いてある小さな小袋「Sahnesteif」。これは主に加工デンプンで作られた保形粉末です。
- 使い方:
- 生クリーム約200gに対し、Sahnesteif1袋を使用。
生クリームを軽く泡立てて少しとろみがついた段階で、お好みのお砂糖と一緒に振り入れて、そのまま固くなるまで泡立てます。
- 生クリーム約200gに対し、Sahnesteif1袋を使用。
- 効果:
- 時間が経っても水分が分離せず、しっかりとしたホイップクリームに仕上がります。
(※Sahnesteifの詳しい成分や使い方の注意点については、後日別の記事でさらに詳しく解説します!)
③ 砂糖の入れるタイミングに気をつける
最初から大量の砂糖を入れてしまうと、泡立ちが悪くなります。7分立て程度までふんわりと空気を含ませてから、Sahnesteifと一緒に砂糖を加えるのがオススメです。
💡 Sahnesteifを使わない!扱いやすい生クリーム
実は、Sahnesteifを入れると最初は扱いやすいものの、時間が経つと固くなりすぎてしまい、口当たりや作業性が損なわれることがあります。
そこで個人的におすすめなのが、スーパーで手に入る一番脂肪分の高い「35%のSchlagsahne」を選ぶことです!
脂肪分が35%あるとSahnesteifを使わなくてもしっかり泡立ちます。
ただし、泡立てが不十分だと時間が経ったときに水っぽくなってしまうため、最後まできっちり角が立つまで立てきるのがポイントです😊
motomoneおすすめ活用レシピ3選
生クリームの魅力を存分に楽しめる、motomone bakingで紹介しているオススメレシピをご紹介します!
①「Schwarzwälder Kirschtorte
(黒い森のさくらんぼケーキ)」

難易度★★★★☆
ドイツを代表する世界的に有名なケーキですね。
ココアパウダーを贅沢に使ったしっとり濃厚なココアスポンジ生地に、キルシュを効かせたシロップとふんわり生クリーム、甘酸っぱいさくらんぼを重ねて仕上げます。
生クリームの固さのコントロールとダレを防ぐデコレーションが美しく仕上げる最大のポイントです!
②「Maulwurfkuchen(モグラケーキ)」

難易度★★☆☆☆
くり抜いたココアスポンジを「土」に見立て、バナナとチョコチップ入りの生クリームをドーム状に包み込む、ドイツの家庭で大人気のケーキです。
見た目も楽しく、型崩れしないホイップクリーム作りの練習にもぴったりですよ。
③「Vollkorntoast(全粒粉食パン)」

難易度★★★☆☆
パサつきがちな全粒粉パンのイメージを覆す、しっとり「ふわふわ」に仕上がる1.5斤型の本格食パンレシピです。
生地の中に生のSchlagsahneを練り込むことで、保水性を高めてリッチなコクと柔らかさを引き出しています。
よくある質問 Q&A
- Q泡立てすぎてボソボソになってしまいました…復活できますか?
- A
完全に分離する前であれば、冷たい液体の生クリームを少し加えて戻せます!
完全にバター状になる前であれば、液体の冷たい生クリームを大さじ1程度加え、ゴムベラで馴染ませるように混ぜ合わせることで、ツヤのある滑らかな状態にリカバリーできることがあります。
- Qお料理(パスタソースやスープ)に使う場合、どれを選べば良いですか?
- A
「Kochsahne」または「H-Schlagsahne(常温タイプ)」がおすすめです!
スープやパスタなどの加熱料理には、煮込んでも分離しにくい料理用の「Kochsahne」や、安価で日持ちする常温ストックの「H-Schlagsahne」を使うと美味しいコクが出せます。
- Qホイップした後の生クリームは冷凍保存できますか?
- A
砂糖とSahnesteifが入っているものに限り、冷凍保存が可能です!
砂糖とSahnesteifを入れて固めにホイップした生クリームを、ラップを敷いたバットの上に1回分ずつ絞り出して急速冷凍します。しっかり凍ったら密閉容器やジップロックに移して保存し、使う時は冷蔵庫に移してゆっくり解凍してください。
まとめ:ドイツの生クリームを使いこなす
最初は日本の生クリームとの脂肪分の違いや、泡立ちにくさに困惑するかもしれません。ですが、種類の選び方やちょっとしたコツさえマスターしてしまえば、毎日の料理やお菓子作りのとても心強い味方になってくれます。
- デコレーションケーキを作る時:
- Frische Schlagsahne(要冷蔵・脂肪分高め)
- 普段のストックやお料理:
- Kochsahne や H-Sahne(常温タイプ)
- コーヒーや紅茶のお供:
- Kaffeesahne
のように、用途に合わせて取り入れてみてください。
ドイツのカフェや家庭では、甘さ控えめの焼き立てケーキに無糖のふんわりホイップクリームを添えて楽しむのが定番です。
ぜひ、温かいお茶のひとときに軽やかなホイップを添えて、素敵なおうち時間を過ごしてください😊
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