ドイツの乳製品②【牛乳Vollmilch編】

ドイツ生活
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ドイツは乳製品が物凄く安く手に入ります。チーズやヨーグルトの種類も豊富です。

そして牛乳も安さ、オーガニック、スーパーのプライベートブランド、地域独自ブランド…たくさんの種類が販売されています。ドイツに越してきたときはその種類の多さに、とても困りました。

日本だと、無脂肪、低脂肪、そのぐらいしか知りませんでした…

前回はHaltbare Milch、常温保存可能な牛乳についてご紹介しましたが、今回はVollmilchについて、解説していきます。

<結論:Vollmilchとは>
脂肪含有量が最低でも3,5%
ドイツで一般的な牛乳

言葉の意味

まずはドイツ語を訳してみます。

voll (フォル)

いっぱいの、完全な、という意味の形容詞です。英語のfullと似ているイメージですね。

Milch(ミルヒ)

牛乳という意味の女性名詞です。英語のmilkと似ています。なおドイツ語は、名詞はすべて大文字から始まるルールがあります。

Vollmilchは繋げて一文字の単語として成立しています。

Haltbare Milchのときは分けたのに…今回は繋げてVollmilch。
理由は不明です。ドイツ語学にお詳しい方、もしよかったら教えて下さると嬉しいです。ドイツ語の不規則変化は、難しいですね…

脂肪分の均質化

牛乳は牛から搾乳されたあと、脂肪分の均質化という工程を行います。

ドイツ語でHomogenisieren(ホモゲニズィーレン)、均質化する、という意味です。

搾乳したあと何も処理がされていない状態の牛乳を、Rohmilch(ローミルヒ、生の牛乳という意味です)と呼びます。

そのRohmilchには、沢山の大きな脂肪の丸い球体が入っているとイメージでしてください。そしてその丸い脂肪分は、性質上軽いです。例えばコップにRohmilchを注いだときに、軽いので底まで沈まず上に溜まってしまい、液体全体に脂肪分が広がらないという結果になってしまいます。

出典:Das Konditorbuch in Lernfeldern

そこでHomogenisierenを行います。簡単にいうと、Rohmilchをこすろ過している、というイメージです。

出典:Das Konditorbuch in Lernfeldern

大きな機械のこし器にRohmilchを通し、そこで大きな球体の脂肪分を小さく細かくして、液体に均一に脂肪分が広がるような処理を行います。

こうして均一化した牛乳をさらに熱処理し、出荷され、販売店へ届く、という流れになります。

そしてHomogenisierenを含めた過程で、全体の脂肪分が最低でも3,5%あるのが、Vollmilchの特徴です。

特徴

味は甘く感じられます。脂肪分が多く含まれているので、甘さを感じます。

それ以外は正直、特に特徴はありません。色も一般的な白です。

消費期限に関しては、Haltbare Vollmilchか、Frische Vollmilchの記載で異なります。Haltbarだったら常温で長期保存可能、Frischeだと冷蔵庫保存で速やかに消費する必要があります。

まとめ

お菓子作りにおいては、あまりVollmilchかどうかは、重要視していません。ご家庭で楽しむ分には、脂肪分が多い方が甘さが感じられ美味しく感じるかなと、個人的に感じます。

ドイツの牛乳について、今回はVollmilchをまとめてみました。一番スタンダードで基本的な牛乳なので、どの牛乳選びに悩んだら、こちらを選ぶのが無難です。

今後もさらにドイツで一般的な他の牛乳について、ご紹介していきます。

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