ドイツ乳製品の基礎知識④|チーズ消費の3分の1!本場のケーキや料理を支える万能選手「Quark」の秘密

ドイツ乳製品の基礎知識④【Quark編】 ドイツ乳製品の基礎知識
ドイツ乳製品の基礎知識④【Quark編】
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ドイツのパンやお菓子作りに欠かせない、隠れた主役ともいえる材料があります。それが「Quark(クワルク)」です。

日本ではあまり馴染みのない名前かもしれませんが、実はドイツにおけるチーズ全体の消費量の、なんと3分の1をこのクワルクが占めていると言われているほど、現地では愛されている食材なんですよ。

「名前は聞いたことがあるけれど、普通のヨーグルトやクリームチーズと何が違うの?」
「日本のおうちのキッチンでドイツ本場のあの味を再現するにはどうしたらいい?」

今回は、そんなクワルクの正体や脂肪分による種類の違い、そして日本で手に入る材料を使った安心の代用ロジックまで、優しく紐解いていきます。

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この記事では、

  • ドイツの国民的食材「クワルク」の正体と体の嬉しいメリット
  • スーパーで迷わない!脂肪分別のクラス分けデータ(比較表)
  • 日本のキッチンで本場の味を再現する、代用方法と比率

についてよくわかります。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

ドイツの食卓の相棒!クワルクってどんな食材?

Magerquark/マーガークワルク

クワルクを一言でいうと、水分をたっぷりと含んだ「フレッシュチーズ」の一種です。

基本的には、脂肪分の少ない牛乳に乳酸菌や、チーズ作りに欠かせない「レンネット」という酵素を加え、ゆっくりと固めてから「ホエー(乳清)」と呼ばれる水分を優しく取り除いて作られます。

味はキュッと心地よい優しい酸味があり、口に含むとずっしりとした満足感があるのが特徴です。
それでいて良質なタンパク質がとても豊富に含まれているため、現地ではスポーツをする方の体作りや、健康的なダイエットの強い味方としても大人気なんですよ。

まさに、優しくて力強いスーパーフードですね。

ちなみに、このクワルクという呼び名のほかに、南ドイツやオーストリアでは「Topfen(トプフェン)」とも呼ばれています。

現地のお菓子屋さんで「Topfenkuchen(トプフェンクーヘン)」という文字を見かけたら、それはクワルクを使ったチーズケーキ(Käsekuchen)のことです😊

スーパーで迷わない!クワルクの脂肪分クラス分け表

ドイツのスーパーの乳製品売り場に並んでいるクワルクは、パーセント(%)の数字が細かく書かれていて「どれを選べばいいんだろう?」と迷ってしまいますよね。

基本となる、脂肪分を極限まで取り除いた「Magerquark(マーガークワルク)」をはじめ、そこに生クリームを加えてコクを調整したものがズラリと並んでいます。

脂肪分のクラス(表示名)パッケージの表示(乾物中脂肪分)実際の製品全体の脂肪分(重量%の目安)特徴と味わいのニュアンス
Magerquark
マーガークワルク
10% 未満
(Fett i. Tr.)
0.2%〜0.4%程度タンパク質が最も豊富。少し固めでポロポロとした質感。ヘルシーな体作りに最適。
Viertelfettstufe
フィアテルフェットシュテゥーフェ 
10% Fett i. Tr.約3%程度さっぱりした口当たり。お料理の軽めのベースなどに。
Halbfettstufe
ハルプフェットシュテゥーフェ
20% Fett i. Tr.約5%〜6%程度酸味とコクのバランスが良い。
Dreiviertelfettstufe
ドライフィアテルフェットシュテゥーフェ
30% Fett i. Tr.約8%〜9%程度ほどよいなめらかさ。ディップソースなどにも。
Sahnequark
ザーネクワルク 
40% Fett i. Tr.約11%〜15%程度生クリームがしっかり入った、リッチでマイルドなクリーミーさ。
Vollfettstufe
フォルフェットシュテゥーフェ
45% Fett i. Tr.約13%〜14%程度ほどよくリッチで扱いやすいコク。
Rahmstufe
ラームシュテゥーフェ
50% Fett i. Tr.約15%程度しっかりとしたコクとクリーミーさがある
Doppelrahmstufe
ドッペルラームシュテゥーフェ
65% 〜 85%
Fett i. Tr.
約20%〜25%程度非常に濃厚で贅沢なコク。

基本的には、脂肪分が多くなるにつれてカドが取れてマイルドになり、クリーミーさが増していきます。

「お菓子作りにはこれじゃなきゃダメ!」という厳しいルールはありませんので、その日の気分や、作りたいケーキの濃厚さに合わせて、お好みのパーセントを選んでみてくださいね。

日本には売っていない?おうちのキッチンでの「代用ロジック」

とっても美味しいクワルクですが、残念ながら現在の日本では一般的なスーパーで見かけることはほとんどありません。

「じゃあ、日本でドイツのお菓子は焼けないの?」というと、決してそんなことはありませんので安心してください。

日本のスーパーでいつでも手に入れられる「クリームチーズ」と「プレーンヨーグルト」を組み合わせることで、本場のあのずっしりとしたコクとフレッシュな酸味を、驚くほど綺麗に再現することができます。

💡 おうちでできるクワルクの代用黄金比 私のレシピでは、クワルクの代わりに
**「クリームチーズ + ヨーグルト」**をブレンドして、本場の質感を再現しています。

それぞれのレシピの配合に合わせてベストな比率を記載していますので、日本在住の方もぜひ安心して、おうちのキッチンで本場の味に挑戦してみてくださいね!

楽天市場で見つけたものをのせておきますね!

▼ 日本でも買うことができるクワルクはこちら

motomoneのオススメレシピ6選

クワルク(またはクリームチーズ+ヨーグルトの代用)を使って、おうちで簡単にドイツの風を感じられる本格レシピを集めました。YouTube動画では、生地の固さや混ぜ方の見極めポイントを分かりやすく解説しています。

ドイツのチーズケーキ・クワルクトルテ
(Quarktorte)

難易度★★★☆☆

日本のベイクドチーズケーキとは一味違う、クワルクならではのさっぱりとした上品な軽さが魅力の定番ケーキです。お好みで底のクッキー生地を省略しても美味しく仕上がりますよ。

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ドイツのレアチーズケーキ・ケーゼザーネトルテ(Käsesahnetorte)

難易度★★★☆☆

ふんわりとしたスポンジ生地で濃厚なクワルククリームをサンドし、仕上げに白い粉砂糖をたっぷりとおめかしする、現地のケーキ屋さんで大人気のメニューです。中に入れるフルーツはみかんのほか、ベリーやアプリコットもよく合います。

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クワルクの揚げ菓子・クワルクベルヒェン
(Quarkbällchen)

難易度★★☆☆☆

カーニバル(謝肉祭)の時期に街中で甘い香りを漂わせる、小さな可愛い揚げドーナツです。イーストではなくベーキングパウダーを使うため、発酵の手間がなく、おうちでもびっくりするほどフワフワ・モチモチに焼き上がります。

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イースターのクリームパン・オスターハーゼ
(Osterhase)

難易度★★☆☆☆

春の訪れを祝うイースターの時期に焼かれる、うさぎの形をした愛らしいパンです。生地にクワルクを練り込むことで、翌日もしっとりとした柔らかさが長持ちします。中に優しいカスタードクリームを包んで焼き上げます。

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オーストリア菓子・トプフェンシュトゥルーデル
(Topfenstrudel)

難易度★★★★☆

薄く向こう側が透けるほど伸ばした伝統の生地で、レーズン入りのクワルククリームをくるくると巻いて焼き上げます。生地の扱いに少しコツがいるため難易度は高めですが、焼き立てのパリッと感と中のしっとり感のコントラストは格別です。

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簡単クリスマスシュトーレン・クワルクシュトレン(Quarkstollen)

難易度★★☆☆☆

本格的なシュトレンはイーストで発酵させますが、こちらはクワルクの保水力と酸味を活かして、混ぜて焼くだけでその日に食べられる手軽なシュトレンです。日持ちは本場の一品ほど長くはないので、作ったらぜひ新鮮なうちに、家族で切り分けて楽しんでくださいね。

👉 ▶ 動画を見る(YouTube) / 📄 レシピ記事はこちら

お菓子だけじゃない!毎日の暮らしに寄り添う使い方

ドイツでは、お菓子やパンの生地に混ぜるだけでなく、もっと気軽な方法でクワルクが毎日消費されています。

例えば、朝食代わりにクワルクをお皿にすくい、お気に入りのグラノーラやハチミツ、新鮮な季節のフルーツを添えて、ヨーグルトのようにさらりと食べるスタイル。

お料理では、みじん切りにしたチャイブやパセリなどのハーブ、少しの塩コショウをクワルクに混ぜて「ハーブディップ(Kräuterquark)」を作り、茹でたてのジャガイモ(Pellkartoffeln)の上にぽってりと乗せて食べるのが、ドイツのシンプルで最高に美味しい家庭料理の定番です。

実は、知人も、生のパプリカにクワルクをディップして、手軽なスナックタイムを楽しんでいます。一切れ分けてもらったのですが、みずみずしい野菜の甘みとクワルクの爽やかな酸味が重なって、手が止まらなくなる美味しさでした(笑)

よくある質問 Q&A

Q
ドイツのスーパーで「Schmand(シュマンド)」や「サワークリーム」が売り切れているとき、クワルクで代用できますか?
A

はい、基本的には代用可能です!

ただし、クワルク(特にMagerquark)はシュマンドやサワークリームに比べて脂肪分が少なく、水分が多いため、そのまま使うと少し「お菓子が固くなったり、パサついたり」することがあります。

もし代用する場合は、脂肪分の高い「Sahnequark(40%)」を選ぶか、少し生クリームやバターを補ってあげると、コクと質感が本物にグッと近づきますよ。
👉Schmandに関してはこちら

Q
クワルクの代わりに「水切りヨーグルト」だけでチーズケーキ(クワルクトルテ)を作っても大丈夫ですか?
A

作ることはできますが、少し「さっぱりしすぎて、水っぽく」仕上がることが多いです。

クワルクはヨーグルトよりも製造工程でしっかりとホエーが抜かれており、独特の「ずっしりとした重み(粘り気)」があります。

水切りヨーグルトだけだと生地が緩くなりやすいため、焼き上がりのどっしり感を出すためには、レシピ通りに「クリームチーズ」をブレンドして、油分と固さを補ってあげると本場に近づくと思います。

Q
余ったクワルクの正しい保存方法は?冷凍はできますか?
A

開封後は密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管して「2〜3日以内」に使い切るのがベストです。

クワルクは冷凍保存にはあまり向いていません。一度冷凍して解凍すると、水分(ホエー)とタンパク質が完全に分離してしまい、特有のなめらかな質感が失われてボソボソの食感になってしまうからです。

もし余ってしまったら、無理にお菓子に使おうとせず、ハーブや塩コショウを混ぜてディップソースにしたり、毎朝のヨーグルト代わりにハチミツをかけて新鮮なうちに美味しく消費してあげるのが一番おすすめです😊

まとめ:おうちのキッチンに、伝統の優しい味わいを

ドイツのパン作り、お菓子作り、そして日々の温かい食卓に、いつでもそっと寄り添っているクワルク。その用途の広さと、体を労わる優しい栄養価は、知れば知るほど魅力的な食材ですよね。

生地にしっとりとした贅沢な保水力を与えてくれたり、クリームに爽やかな風を運んでくれたり。

ドイツに在住の方はスーパーの豊富な棚からお気に入りのパーセントを、日本に在住の方も、身近な材料を使った代用ブレンドで、ぜひ一度その美味しさを体験してみてください。

おうちで作る手作りお菓子に、本場ドイツの味わいをご自宅で存分に味わっていただけると嬉しいです。

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