マジパン・ローマッセで楽しむ伝統菓子。ドイツ風クマの手クッキー(ベーレンタッツェン)

べーレンタッツェの作り方 完成写真 ドイツ菓子
べーレンタッツェの作り方 完成写真
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今回は、コロコロとした見た目がとても可愛らしい絞り出しクッキーのご紹介です。ドイツには、クッキーの形をクマの手に見立てた「Bärentatzen(ベーレンタッツェン)」という伝統菓子があります。

ドイツ語でBären(ベーレン)は「クマ」、tatzen(タッツェン)は「前足」の複数形を意味します。焼き上がった形がまさしくクマの肉球や手の形に似ていることから、この愛らしい名前がつきました。

このクッキーの最大の特徴は、生地に「マジパン・ローマッセ」を贅沢に練り込んでいることです。そのおかげで、一般的なサクサクとしたクッキーとは一味違い、口に含むと「ホクホクと柔らかい」独特の贅沢な食感に仕上がります。

絞り出しには少しコツが必要ですが、綺麗に形が揃ったときの喜びはひとしおです。おうち時間をちょっぴり特別にする、本場の焼き菓子を一緒に作ってみませんか?

👉 [マジパン・ローマッセ徹底攻略!選び方と扱い方のコツはこちら]

おうちで、本場ドイツのマジパン菓子を焼いてみませんか?】

現地のお店や家庭で愛されているマジパンの魅力を詰め込んだ、小さなレシピ集(PDF版)ができました。市販品とはひと味違う、香ばしさとアーモンドの優しい風味を楽しめる5品(リューベッカーマジパントルテなど)を収録しています。

  • 印刷して手元で見やすい専用レイアウト
  • 混ぜすぎを防ぐ“ちょうどいい状態”がわかる動画アクセス権付き

焼き上がりの香ばしい香りを、ぜひご自宅で。👇

マイスターの材料帳|ベーレンタッツェンの材料

約40個分

【生地】
  • 無塩バター:75g(室温に戻しておく)
  • 粉砂糖:30g
  • 卵黄:1個分(約20g)
  • 卵白:1個分(約30g)
  • 塩:ひとつまみ
  • マジパン・ローマッセ:100g
  • 薄力粉:100g
【仕上げ・コーティング】
  • ビターチョコレート:適量

ドイツパティシエがオススメするマジパン

マジパンは、ドイツ菓子においてデコレーションから生地のコク出しまで、幅広く活躍する大切な素材です。ですが、日本だけでなく、実は本場ドイツでも「甘さや独特の風味が少し苦手」という方がいらっしゃいます。

今回のレシピは、そんな方にこそ試してほしい「重すぎず、香りを心地よく楽しめるバランス」にこだわりました。そのために最も重要なのが、マジパン選びです。

1. ケーキを格上げする「マジパン・ローマッセ」

このレシピで使用しているのは、細工用(デコレーション用)の甘いマジパンではなく、「マジパン・ローマッセ」という製菓用の原料です。

砂糖が控えめでアーモンドの油脂分が豊富なため、口に入れた時の香りが非常に上品です。

👉 [マジパンについてくわしくまとめたブログ記事はこちら]

2. 本場ドイツが誇る最高峰のブランド

ドイツでマジパンと言えば、やはり世界的に有名な聖地「リューベック(Lübeck)」のものが挙げられます。中でも、圧倒的な品質を誇るのが「ニーダーエガー(Niederegger)」。アーモンドの含有率が高く、香料に頼らない天然の深い香りは、一度味わうとマジパンの概念が変わるほどです。

👉 [ドイツパティシエが厳選したリューベックのマジパン(Amazon)]

👉 [製菓材料店で見つける本格ローマッセ(Cotta)]

材料選びで迷ったら、リューベックのマジパンを使うことをオススメします。

ベーレンタッツェンの失敗を防ぐオススメの道具

ベーレンタッツェンを作る際に愛用している、オススメの道具をご紹介します!現場の経験から「これがあれば失敗が劇的に減る」というものを厳選しました

星型の口金セット

理由:クマの手の「爪」や「毛並み」を綺麗な筋で表現するために欠かせません。11mm前後を使うことで、ぷっくりと程よい大きさのシェル型(貝殻型)が絞りやすくなります。

👉 [綺麗な筋がしっかり出る:おすすめの星型口金はこちら]

厚手の絞り出し袋

理由:マジパン入りのこの生地は絞る際に強めの力が必要です。途中で破れるのを防ぐため、布製や強度の高い厚手の使い捨て袋を用意しましょう。

👉 [力が入れやすく破れない:絞り出し袋はこちら]

ハンドミキサー

理由:バター、卵黄、砂糖を空気を含ませるように混ぜ、マジパンと滑らかに一体化させるために使います。ここできれいに乳化させることで、絞りやすい滑らかな生地になります。

👉 [安定した生地作りを支える:おすすめハンドミキサーはこちら]

木目調デジタルスケール

理由:各材料を正確に計るため、そして絞り出しの大きさを一定に揃えるために使用します。元の配合がズレると生地の硬さが変わってしまうため、正確な計量が成功の鍵です。

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【詳細解説】ベーレンタッツェンの作り方

ここからは、各工程のポイントを詳しく解説します。分量や手順の要約をすぐに確認したい方は、記事の最後にあるレシピカードを活用してください。

1.下準備

  1. 無塩バターはあらかじめ室温に戻し、指がすっと入る柔らかさにしておきます。絞り出し袋に直径11mmの星型口金をセットしておきます。

2.生地作り

  1. ボウルにマジパン・ローマッセと卵白を入れ、ダマがなくなるまで滑らかに混ぜ合わせます。
  2. 別のボウルに柔らかくしたバター、卵黄、塩、粉砂糖を入れ、ハンドミキサーで白っぽくふんわりするまでよく混ぜます。
  3. バターのボウルへ、最初に作った「マジパンと卵白の生地」を3回に分けて加え、その都度ハンドミキサーでしっかり混ぜ合わせます。
  4. ミキサーを高速にして全体をさらに攪拌し、均一に乳化させたら、薄力粉をふるいながら加えます。ゴムベラで粉気が無くなるまでさっくりと丁寧に混ぜ合わせます。

3.絞り出しと焼成

オーブンを180度に予熱します。

  1. 天板にクッキングシートを敷いておきます。生地を絞り出し袋に入れます。
  2. シェル型(貝殻型)を意識して絞り出します。口金を少し右に傾けて天板から少し浮かせ、最初に「モリッ」とボリュームを出してから、力を抜いて右へ流すように引いてカットします。
  1. 全体の大きさを均一に揃えて絞り出したら、180℃のオーブンで約12分間焼き、完全に冷まします。

4.チョコレートのコーティング

  1. クッキーを冷ましている間に、ビターチョコレートを湯煎などで溶かしておきます。
  2. クッキーの細くなっている側(手首にあたる部分)を、溶かしたチョコレートにちょんと浸してコーティングします。
  1. クッキングシートの上に戻し、チョコレートが完全に固まるまで待ちます。夏場に冷蔵庫に入れる場合は、クッキーが湿気る前に固まったらすぐ取り出してください。

完成

どこかホッとする素朴で柔らかなホロホロ食感と、ビターチョコのキリッとした苦味が絶妙に調和します。キッチンで確認しながら作りたい方は、こちらのレシピカードをご活用ください。

べーレンタッツェの作り方 完成写真

レシピカード:べーレンタッツェ

クマの前足をモチーフにした、ドイツの愛らしい伝統的な絞り出しクッキーです。生地にマジパン・ローマッセを贅沢に練り込むことで、サクサクではなく「ホクホクと柔らかい」独特の贅沢な食感に仕上がります。
Prep Time 25 minutes
Cook Time 12 minutes
Total Time 37 minutes
Servings: 40 個分
Course: クッキー
Cuisine: ドイツ菓子

Ingredients
  

【生地】
  • 75 g 無塩バター(室温に戻しておく)
  • 30 g 粉砂糖
  • 1 卵黄(約20g)
  • 1 卵白(約30g)
  • ひとつまみ
  • 100 g マジパン・ローマッセ
  • 100 g 薄力粉
【仕上げ・コーティング】
  • 適量 ビターチョコレート

Method
 

  1. 室温に戻した無塩バターを柔らかくし、袋に11mmの星型口金をセットします。
  2. マジパンと卵白を滑らかに混ぜます。別のボウルでバター、卵黄、塩、粉砂糖をハンドミキサーで白っぽくなるまで混ぜ、そこにマジパン生地を3回に分けて加え都度よく混ぜます。高速でさらに攪拌して均一に乳化させたら、薄力粉をふるい入れ、ゴムベラでさっくり混ぜ合わせます。
  3. 180℃に予熱したオーブン天板にシートを敷きます。口金を少し浮かせ傾けながら、最初に「モリッ」とボリュームを出して右へ引き、シェル型に大きさを揃えて絞り出します。170℃で約12分焼き、完全に冷まします。
  4. 溶かしたビターチョコレートに、クッキーの細い側(手首側)を浸してコーティングします。シートの上で固まるまで待ちます(夏場に冷蔵庫へ入れる場合は、固まったら湿気る前にすぐ取り出します)。

まとめ・おすすめの関連記事

最後までご覧いただき、ありがとうございます

絞り出しクッキーは意外と力が必要で、同じ大きさ・同じ形にずっと揃えていく作業は、少しの忍耐とコツが必要です。でも、焼き上がってずらりと並んだクマの手たちを見た瞬間、その苦労が吹き飛ぶほどかわいらしく、努力が報われたなと感じさせてくれます。

マジパンを使ったドイツの本格レシピ

マジパンをアーモンドプードルに置き換えて焼くこともできますが、せっかくなので、マジパンを使って、本場ならではの味わいを楽しんでいただけると嬉しいです。

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