ドイツのフランクフルト地方を中心に、長年愛され続けている伝統菓子「Bethmännchen(ベートメンヒェン)」。1800年代に、現地のベートマン家に仕えたお菓子職人が考案したと言われており、180年以上の歴史を持っています。
たっぷりのマジパンにアーモンドを加え、さらにローズウォーター(食用薔薇水)を使うことで、口に入れた瞬間に上品なバラの香りが広がる、とてもエレガントなお菓子です。
ボール状に丸めた生地にアーモンドを3枚飾るのが特徴なのですが、実はこのアーモンド、ベートマン家の子供たちを表しているとされているんですよ。

当初は4人だったため4枚付けていましたが、その後1人の子供が亡くなってしまったため、現在の3枚の形で受け継がれているという、ちょっぴり切なくも温かい歴史が秘められています…
作り方はとてもシンプルで、生地を混ぜて丸めて焼くだけ。お菓子作り初心者の方でも挑戦しやすい、素朴でホロホロとした食感のとっておきレシピをご紹介します。
👉 [マジパン・ローマッセ徹底攻略!選び方と扱い方のコツはこちら]
【ドイツ伝統マジパン菓子レシピ集を公開しました】
今回のブログ記事で紹介したレシピに加え、本場ドイツのマジパン菓子の魅力を網羅した『ドイツパティシエのレシピ集:マジパン菓子編』が完成しました。
リューベッカーマジパントルテ、マンデルヘルンヒェン、オクセンアウゲン、マジパンシュトレン、ドミノシュタイネの5品を収録。
分量や作り方はもちろん、現場で培ったロジックやちょっとした豆知識まで詰め込みました。
👉 レシピ集の特典
キッチンで印刷して使える「PDF版」に加え、動画への「QRコード」も付属しています。いくつかには、このレシピ集からしかアクセスできない「完全限定公開動画」も収録しました。手元の動きや混ぜ具合を、いつでも動画で確認しながら作ることができます。
▼ ドイツパティシエのレシピ集:マジパン菓子編(1,280円)
マジパンが好きな方はもちろん、「マジパンは甘すぎてちょっと……」とこれまで敬遠していた方にこそ、本場のバランスをぜひ試していただきたい自信作です。あなたのキッチンで、最高のマジパン菓子を焼き上げてみてください。
※本ページはプロモーションが含まれています。
レシピ動画:ベートメンヒェンの作り方
YouTubeチャンネル 『motomone baking』 では、言葉では伝えきれない「生地のしっとりとした質感」や「綺麗な球状に丸めるコツ」を詳しく解説しています。
「次はこれを作ってみたい!」というリクエストやご質問も、コメント欄でぜひお聞かせください。気に入っていただけたら、チャンネル登録で応援していただけると嬉しいです!
マイスターの材料帳|ベートメンヒェンの材料
–約12〜15個分–
【生地】
- マジパンローマッセ:200g
- 粉砂糖:50g
- 卵:1個分(卵黄と卵白に分けて使用)
- 薄力粉:大さじ2
- ドイツ在住の方はMehl 405がおすすめです
- アーモンドプードル:100g
- ローズウォーター(食用):大さじ1
【仕上げ・デコレーション】
- 皮なしアーモンド:約100g
- 卵黄(生地の残り半分):半分
- 牛乳:大さじ1
ドイツパティシエがオススメするマジパン
マジパンは、ドイツ菓子においてデコレーションから生地のコク出しまで、幅広く活躍する大切な素材です。ですが、日本だけでなく、実は本場ドイツでも「甘さや独特の風味が少し苦手」という方がいらっしゃいます。
今回のレシピは、そんな方にこそ試してほしい「重すぎず、香りを心地よく楽しめるバランス」にこだわりました。そのために最も重要なのが、マジパン選びです。
1. ケーキを格上げする「マジパン・ローマッセ」
このレシピで使用しているのは、細工用(デコレーション用)の甘いマジパンではなく、「マジパン・ローマッセ」という製菓用の原料です。
砂糖が控えめでアーモンドの油脂分が豊富なため、口に入れた時の香りが非常に上品です。
2. 本場ドイツが誇る最高峰のブランド
ドイツでマジパンと言えば、やはり世界的に有名な聖地「リューベック(Lübeck)」のものが挙げられます。中でも、圧倒的な品質を誇るのが「ニーダーエガー(Niederegger)」。アーモンドの含有率が高く、香料に頼らない天然の深い香りは、一度味わうとマジパンの概念が変わるほどです。
👉 [ドイツパティシエが厳選したリューベックのマジパン(Amazon)]
材料選びで迷ったら、リューベックのマジパンを使うことをオススメします。
もっと本格的なマジパンの世界を知りたい方へ
現場で培ったロジックと、動画で手元を学べる特別なレシピ集をまとめました。あなたも自分のキッチンで、本場のマジパン菓子を焼き上げてみませんか?
👉 ドイツパティシエが教える、本格マジパン菓子レシピ集(PDF版・動画アクセス権付き)
ベットメンヒェンの失敗を防ぐオススメの道具
ベットメンヒェンを作る際に愛用している、オススメの道具をご紹介します!現場の経験から「これがあれば失敗が劇的に減る」というものを厳選しました。
木目調デジタルスケール
理由: motomoneが使用しているこのスケールは、機能性はもちろん、キッチンに置くだけでモチベーションが上がるデザインも気に入っています。
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ペティナイフ(小型ナイフ)
理由: 飾り用の皮なしアーモンドを、生地にぴたっと密着させるために綺麗な半分(薄切り)にカットする際、切れ味の良い小型ナイフがあると、アーモンドが途中で割れずにスムーズに作業できます。
刷毛
理由:焼き色を美しく、均一に出すために卵黄液を塗ります。毛が抜けにくく、丸い生地を傷つけずに優しく塗れるシリコン製などのハケが重宝します。
ローズウォーター(食用)
理由: ベットメンヒェンの命とも言える「高貴なバラの香り」をまとうために欠かせない、このお菓子のアイデンティティとなる素材です。マジパンの濃厚なコクに、エレガントで爽やかな大人の風味を添えてくれます。
👉 [本場の香りを再現する:おすすめのローズウォーターはこちら]
【詳細解説】ベートメンヒェンの作り方
ここからは、各工程のポイントを詳しく解説します。分量や手順の要約をすぐに確認したい方は、記事の最後にあるレシピカードを活用してください。
1.下準備
- 皮なしアーモンドを、ペティナイフなどを使って縦半分に丁寧に切り分けておきます。
2.生地作り
- ボウルにマジパン・ローマッセ、粉砂糖、卵白1個分、卵黄半分、薄力粉、アーモンドプードル、ローズウォーターをすべて入れ、手でこねながら混ぜ合わせます。

3.成形
- 生地を少量を手に取り、手のひらで転がしながらボール状に丸めていき、クッキングシートを敷いた天板に間隔をあけながら置いていきます。
直径1〜2cmほどの小さなコロコロとした大きさにサイズを統一して丸めると、焼きムラがなくなり、見た目もとても綺麗に仕上がります。
4.仕上げと焼成
- 丸めた生地の側面に、先ほど半分に切ったアーモンドを3枚、優しく押し付けるようにしてくっつけていきます。
- 残った卵黄に牛乳を加え、刷毛を使って一つひとつの生地の表面に丁寧に塗っていきます。

- 170℃に予熱したオーブンに入れ、約15分間焼きます。綺麗な焼き色がついたらオーブンから取り出し、冷まします。
完成

現代的なモダンなお菓子とは異なる、昔ながらの素朴でホロホロとした食感と、気品ある薔薇の香りがお口いっぱいに広がります。 キッチンで確認しながら作りたい方は、こちらのレシピカードをご活用ください。

Ingredients
Method
- 皮なしアーモンドを、ペティナイフなどを使って縦半分に丁寧に切り分けておく。
- ボウルにマジパン・ローマッセ、粉砂糖、卵白、卵黄、薄力粉、アーモンドプードル、ローズウォーターをすべて入れる。粉っぽさが完全に無くなるまで手を使ってなめらかにこね合わせる。
- オーブンをあらかじめ170℃に予熱しておく。天板にクッキングシートを敷き、生地を少量を手に取って手のひらで転がしながら、直径1〜2cmほどの小さなボール状に丸めて、間隔をあけながら並べていく。
- 丸めた生地の側面に、半分に切ったアーモンドを3枚、優しく押し付けるようにしてくっつける。牛乳入りの卵黄液を、刷毛を使って一つひとつの表面に丁寧に塗り、170℃のオーブンで約15分間、綺麗な焼き色がつくまで焼く。
まとめ・おすすめの関連記事
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
ドイツのクリスマスには欠かせないお菓子たちですが、実は現地では年間を通じて愛されている、知る人ぞ知るお菓子ですね。
このお菓子にも使用したマジパンは好みの分かれる素材ですが、そんなマジパンを使ったおいしいレシピを5品厳選し、レシピ集としてまとめました。

マジパンを使ったドイツの本格レシピ
日本ではメジャーではないけれど、現地で深く愛されているヨーロッパの伝統菓子はたくさんあります。これからもそんな素敵なお菓子の物語とレシピをたくさん紹介していけたらと思っています。

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