サヴァランは、バターと卵を贅沢に使ったブリオッシュ生地を、芳醇なラム酒シロップにたっぷり浸して楽しむ、フランスを代表する伝統菓子です。
「生地がベタついてこねられない」「お酒が強すぎて美味しくない」といった失敗を避け、お店のようなクオリティに仕上げるためのコツを解説します。
1. サヴァランとは?ババとの違いを解説
よく混同される「ババ(Baba au Rhum)」と「サヴァラン(Savarin)」ですが、現代では主に「形」で区別されます。
- サヴァラン: リング型(円環状)で焼いたもの。
- ババ: コルク栓のような円筒形やクグロフ型で焼いたもの。
元々は、乾燥して硬くなったパンを美味しく食べるために、お酒(当時はマラガワイン等)に浸したのが始まりと言われています。現在はどちらもリッチなブリオッシュ生地を使うのが一般的です。
失敗しないための「3つの重要ポイント」
本格的なサヴァラン作りには、時間とコツが必要です。
- ニーダー(機械)の使用を強く推奨 卵とバターの配合率が非常に高く、手ごねでは生地がまとまる前に手の熱でバターが溶け出し、食感が悪くなります。スタンドミキサーなら5分で済む工程です。
- 「一晩寝かせる」のが最大の隠し味 シロップに浸した後、すぐに食べたい気持ちを抑えて冷蔵庫で1日置いてください。生地の深部まで味が馴染み、アルコールの角が取れてまろやかになります。
- シロップの温度と浸漬時間 シロップが熱すぎると生地が崩れ、冷めすぎると中まで吸い込みません。人肌程度の温度で、じっくりと時間をかけて吸わせるのがコツです。
でした!とても嬉しいです。是非食べてみたいヨーロッパ菓子や興味のあるドイツパンなど、お気軽にリクエストレシピがありましたら、コメント欄やSNSなどでお知らせください!
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考くだい。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
- 生地作り
| 50g | 無塩バター |
| 30g | 強力粉 |
| 100g | 薄力粉 |
| 2g | ドライイースト |
| 2個(100g) | 卵 |
| 1個(20g) | 卵黄 |
| 15g | はちみつ |
| ひとつまみ | 塩 |
- シロップ
| 150ml | 水 |
| 115g | グラニュー糖 |
| 適量 | レモンの皮 |
| 適量 | バニラオイル |
| 30ml | ラム酒 |
- 仕上げ
| 大さじ2 | アプリコットジャム |
| 大さじ1 | 水 |
| 75ml | 生クリーム |
| 小さじ1/2 | 粉砂糖 |
| 1/3パック | ザーネシュタイフ (ドイツの生クリームを使用する場合のみ) |
| 適量 | ラスベリー |
| 適量 | ブルーベリー |
| 適量 | ブラックベリー |
| 適量 | ミント |
※盛り付けとしてベリーの盛り合わせを使用しましたが、イチゴやマスカットなど、旬のフルーツを使うのがオススメです!
オススメの道具・材料
サヴァランを作る際に使用する、オススメの道具や材料を紹介します。以下のリンクから購入できます。
シリコンサヴァラン型:本レシピで使用した型です。ケーキも焼ける万能型です。

ハンドミキサー:パンこね用の羽根つき

キッチンスケール: お菓子作りの基本!デザインが気に入って使っています

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サヴァランの作り方
1.生地作り
- ボウルに強力粉、薄力粉、ドライイーストを入れて、泡だて器で混ぜる
- 卵、卵黄、はちみつ、塩を加えて、ゴムベラでよく混ぜる
- 生地の色が黄色くなり、粉っぽさがなくなったら、柔らかくしておいたバターを加える
こねにくいのですが、根気強く混ぜましょう - バターがよく混ざったら、台にのせて、スケッパーを使いながら、すりつぶすようにこねる
引き続きこねにくいので、生地をこねる機械やスタンドミキサーがある方は、機械に頼るのもオススメです!その場合は、約5分こねてください。

- 生地をボウルに入れ布巾をかけ、90分発酵させる
参考…室温23℃湿度42% - 打ち粉をして真上からグーで生地を押しつぶす
- ゴムベラで生地全体をよく混ぜたら、絞り出し袋に入れる
- サヴァラン型に半分くらい入れて、絞り終わりをハサミで切る


今回はサヴァラン型を使用しましたが、お持ちでない方は、似たような大きさのクグロフ型や丸い型でもOKです。
サヴァランといえばリング型ですが、現在はそこまで形も厳密に決まっていないようなので、ご自宅にある似たような型があれば、そちらを使ってみてください!
- 小さめのスプーンなどを水に軽く浸して、表面を平らにするように調整する
- 布巾をかけて約45分発酵
- オーブンで約15分焼く
- 焼いた後はケーキクーラーに置き、粗熱を取る
- 粗熱が取れたら、サヴァランの底になる部分が平らになり直立するよう、底の部分を水平に切り落とす
切り落とした部分は使用しないので、つまみ食いしたり、ミニブリオッシュとして、お楽しみください!

2.シロップ
- 鍋に水、グラニュー糖/砂糖、レモンの皮、バニラオイルを入れて、沸騰させる
- 沸騰したあとは火からおろし、ラム酒を加える
- シロップにサヴァランをまず3分浸す

- 裏返して更に2分浸す

- 水気を軽く切り、ケーキクーラーに戻す
- 全てのサヴァランを浸したら、穴の部分に大さじ1程のシロップを入れる

- この状態で一晩冷蔵庫に保管
3.仕上げ
- 鍋にアプリコットジャム、水を加えて、沸騰させる
- 沸騰したらこす
この工程はちょっとひと手間ですが、こうすることでジャムが固まりやすく、こしやすくなり、口当たりもよくなります! - 刷毛でサヴァラン全体にジャムを塗る
- デコレーション用のホイップを作る
生クリームと粉砂糖をボウルに入れて、ハンドミキサーで泡立てる

ドイツの生クリームは脂肪分が低く泡立ちにくいので、Sahnesteif(ザーネシュタイフ)というものを加え、泡立ちやすくします。
ドイツ在住の方は、よろしければご参考ください。
- 直径11㎜の丸い口金を付けた絞り出し袋に、ホイップを入れて、サヴァランに絞り出す
星型など、ご自宅にあるお好みの口金で、盛り付けてください! - フルーツやミントで盛り付ける
今回はブルーベリーなどを使用してみました!
完成

サヴァランは、決して「手軽に作れる」お菓子ではありません。生地をこね、発酵を見守り、一晩かけてじっくりとシロップを馴染ませる。この「待つ時間」こそが、サヴァランを特別なデザートへと変えてくれます。
一口食べた瞬間に溢れ出すラム酒の香りと、口の中でほどけるブリオッシュの食感。それは、作った人だけが味わえる最高のご褒美です。
もし、作っていく中で「生地の状態がこれで合っているのかな?」「うまく膨らまない」といった疑問があれば、お気軽にYouTubeのコメント欄やSNSで教えてください。ドイツのキッチンから、皆さんのパン・菓子作りを全力でサポートします!
「次はこんなドイツパンが知りたい」「あのフランス菓子に挑戦してみたい」といったリクエストもお待ちしています。

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