サバラン(サヴァラン)の作り方|ババとの違いや失敗しないコツ

サヴァランのレシピ 完成写真 お菓子のレシピ
サヴァランのレシピ 完成写真
スポンサーリンク

サヴァランは、バターと卵を贅沢に使ったリッチなブリオッシュ生地を、芳醇なラム酒シロップにたっぷり浸して楽しむフランスを代表する伝統菓子です。

「生地がベタついてうまくこねられない」「お酒が強すぎて美味しくない」「生地がボロボロ崩れてしまう」といった失敗を避け、ご家庭でもお店のような洗練されたクオリティに仕上げるためのコツを詳しく解説します。

サヴァランとは?ババ(Baba au Rhum)との違い

よく混同される「ババ(Baba au Rhum)」と「サヴァラン(Savarin)」ですが、現代のパティスリーでは主に「形」によって区別されています。

  • サヴァラン:リング型(円環状・ドーナツ型)で焼き上げたもの。
  • ババ:コルク栓のような円筒形や、小型のクグロフ型で焼き上げたもの。

歴史を辿ると、元々は乾燥して硬くなってしまったパンを美味しく食べるために、お酒(当時はマラガワインなど)に浸したのが始まりと言われています。現代ではどちらも、バターと卵をたっぷり練り込んだリッチなブリオッシュ生地を使うのが一般的です。

レシピ動画:サヴァランの作り方

YouTubeチャンネル 『motomone baking』 では、文章だけでは伝えきれない「生地のツヤ感」や「シロップを含ませる際の見極めポイント」を分かりやすく解説しています。

「次はこれを作ってみたい!」というリクエストやご質問も、コメント欄でぜひお聞かせください。気に入っていただけたら、チャンネル登録で応援していただけると嬉しいです!

マイスターの材料帳|サヴァランの材料

シリコンサヴァラン型・約6個分

【ブリオッシュ生地】
  • 強力粉:30g
  • 薄力粉:100g
  • ドライイースト:2g
  • 全卵:2個(約100g)
  • 卵黄:1個分(約20g)
  • はちみつ:15g
  • 塩:ひとつまみ
  • 無塩バター:50g(室温で柔らかくしておく)
【ラム酒シロップ】
  • 水:150ml
  • グラニュー糖(または砂糖):115g
  • レモンの皮(すりおろし):適量
  • バニラオイル:適量
  • ラム酒:30ml
【仕上げ・デコレーション】
  • アプリコットジャム:大さじ2
  • 水(ジャム伸び用):大さじ1
  • 生クリーム:75ml
  • 粉砂糖:小さじ1/2
  • ザーネシュタイフ(保形剤):1/3パック
    • (※ドイツで一般的な低脂肪生クリームを使う場合のみ)
  • トッピング用フルーツ:ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、ミント
    • (※イチゴやマスカットなど旬のフルーツでもOK)

サヴァラン作りの「よくある3つの失敗」

せっかくの贅沢な材料を無駄にしないために、以下の3点には特に注意が必要です。

  1. 生地がボロボロ崩れる、または中まで染み込まない
    • 主な原因:シロップの温度ミス。崩れず奥まで染み込む「人肌程度のぬるま湯」が最適です。
  2. 生地がベタついて重く硬い焼き上がりになる
    • 主な原因:手の熱でバターが溶けるため。機械こね(ミキサーで約5分)が必須です。
  3. お酒の角が立ちすぎて美味しく感じられない
    • 主な原因:熟成不足。シロップに浸したあと、冷蔵庫で「一晩」置くとまろやかになります。

サヴァラン作りを成功させるオススメの道具

サヴァランを作る際に愛用している、オススメの道具や型をご紹介します!現場の体験から「これがあれば完成度が劇的に上がる」アイテムを厳選しました。

シリコンサヴァラン型

理由:型離れが抜群で、バターや粉を型に塗る手間が省けます。焼き上がりのリング形状が崩れず、美しく取り出せる必須アイテムです。

👉[綺麗に取り出せる:おすすめのシリコンサヴァラン型はこちら]

ハンドミキサー

理由:高配合のバターと卵を手の熱をかけずに一気に乳化・滑らかにし、理想的なグルテン構造とツヤを作るために欠かせません。

👉[手ごねの悩みを解決:愛用のハンドミキサーはこちら]

ポケットスケール

理由:ドライイーストや塩、はちみつなどの微量を正確に計測することが、発酵と風味のバランスを保つ鍵となります。

👉[正確な計量を支える:ポケットスケールはこちら]

ゴムベラ

理由:柔らかいブリオッシュ生地は木べらでは混ぜにくく、ボウルにも残りやすいです。適度なコシのあるシリコン製ゴムベラを使うと、生地を無駄なく綺麗に集められて作業がかなり楽になります。

👉 [使いやすいドイツメーカー:ゴムベラはこちら]

【詳細解説】サヴァランの作り方

ここからは、各工程のポイントを詳しく解説します。手順の要約や分量をキッチンで素早く確認したい方は、記事の最後にあるレシピカードをご活用ください。

1. ブリオッシュ生地作り・焼成

  1. ボウルに強力粉、薄力粉、ドライイーストを入れて泡だて器で均一に混ぜ合わせます。
  2. 卵、卵黄、はちみつ、塩を加え、ゴムベラで粉気がなくなるまでよく混ぜます。
  3. 生地が黄色く滑らかになったら、室温で柔らかく戻しておいた無塩バターを加えます。
  4. 台に移し、スケッパーを使いながら生地を台に擦り付けるように根気強くこね上げます。
    • ※ハンドミキサーや機械を使用する場合は、低速〜中速で約5分間こね、ツヤが出ればOKです。
  1. ボウルに生地をまとめて濡れ布巾をかぶせ、室温(目安:23℃前後)で約90分間一次発酵させます。
  2. 打ち粉をして真上から優しくグーパンチでガス抜きをし、ゴムベラでひと混ぜして絞り出し袋に入れます。
  3. シリコンサヴァラン型の半分くらいの高さまで生地を絞り入れ、絞り終わりをハサミでカットします。スプーンの裏を水で軽く濡らし、表面を平らに整えます。

金属型を使う場合は、あらかじめ油を塗り小麦粉を薄くはたいておきます。

今回はサヴァラン型を使用しましたが、お持ちでない方は、似たような大きさのクグロフ型や丸い型でもOKです。
サヴァランといえばリング型ですが、現在はそこまで形も厳密に決まっていないようなので、ご自宅にある似たような型があれば、そちらを使ってみてください!

オーブンを180度に予熱する

  1. 布巾をかけて約45分間二次発酵させ、180℃に予熱したオーブンで約15分間焼き上げます。
  2. 焼き上がったらケーキクーラーの上で粗熱を取ります。底面が平らになり直立するように、はみ出た底の部分をナイフで水平に切り落とします。

2. ラム酒シロップの準備と含浸

  1. 鍋に水、グラニュー糖、レモンの皮、バニラオイルを入れて火にかけ、ひと煮立ちさせて沸騰したら火から下ろします。少しおいてラム酒(30ml)を加えます。
  2. シロップが人肌程度の温度になったら、サヴァランをまず表面から3分間浸します。
  1. 裏返してさらに2分間浸し、しっかりシロップを含ませます。
  1. 網(ケーキクーラー)に上げて軽く水気を切り、真ん中の穴の部分にも大さじ1ほどのシロップを流し込みます。
  1. ラップをして冷蔵庫で一晩(約12〜24時間)保管します。この「待つ時間」が味をまろやかに熟成させます。

3. 仕上げ・デコレーション

  1. 小鍋にアプリコットジャムと水を入れ、沸騰したら一度茶こしで網漉し(あみこし)します。このひと手間でツヤが増し、口当たりが滑らかになります。
  2. 刷毛を使って、サヴァラン全体に温かいアプリコットジャムを丁寧に塗ります。
  3. 冷えた生クリームに粉砂糖を加え、ハンドミキサーでしっかりとした固さに泡立てます。

ドイツ在住の方はザーネシュタイフを少量加えるとダレずに綺麗に絞れます。

  1. 丸口金(11mm前後)または星口金をセットした絞り出し袋にホイップを入れ、サヴァランの中央や表面に華やかに絞り出します。
  2. ベリー類(ラズベリー、ブルーベリーなど)やミントの葉を添えて完成です!

完成

一口食べた瞬間にじゅわっと溢れ出すラム酒の香りと、口の中で心地よくほどけるブリオッシュの食感。それは、手作りした人だけが味わえる贅沢なご褒美ですね。

キッチンで確認しながら作りたい方は、こちらのレシピカードをご活用ください。

サヴァランのレシピ 完成写真

【レシピカード】サヴァラン

贅沢なブリオッシュ生地に芳醇なラム酒シロップをたっぷり染み込ませたフランスの伝統菓子。失敗しない機械こねのコツと、一晩寝かせてアルコールの角を取るまろやかな味わいをお楽しみください。
Prep Time 20 minutes
Cook Time 15 minutes
Wait Time 13 hours 45 minutes
Total Time 14 hours 20 minutes
Servings: 6 個分(シリコンサヴァラン型)
Course: デザート
Cuisine: フランス菓子パン

Ingredients
  

【ブリオッシュ生地】
  • 30 g 強力粉
  • 100 g 薄力粉
  • 2 g ドライイースト
  • 100 g 全卵(2個分)
  • 20 g 卵黄(1個分)
  • 15 g はちみつ
  • ひとつまみ
  • 50 g 無塩バター(室温で柔らかくしておく)
【ラム酒シロップ】
  • 150 ml
  • 115 g グラニュー糖(または砂糖)
  • 適量 レモンの皮(すりおろし)
  • 適量 バニラオイル
  • 30 ml ラム酒
【仕上げ・デコレーション】
  • 大さじ2 アプリコットジャム
  • 大さじ1 水(ジャム伸ばし用)
  • 75 ml 生クリーム
  • 小さじ1/2 粉砂糖
  • 適量 トッピング用フルーツ(ラズベリー、ブルーベリー等)
  • 適量 ミント

Method
 

  1. ボウルに強力粉、薄力粉、ドライイーストを入れて混ぜ、卵、卵黄、はちみつ、塩を加えてゴムベラで混ぜ合わせる。粉気がなくなったら柔らかい無塩バターを加え、ハンドミキサーのパン用羽根で約5分間、ツヤが出るまでこね上げる。
  2. ボウルに生地をまとめて布巾をかけ、室温(約23℃)で90分間一次発酵させる。発酵後、打ち粉をして真上からグーパンチでガス抜きをし、ゴムベラで整えて絞り出し袋に入れる。
  3. シリコンサヴァラン型の半分の高さまで生地を絞り入れ、ハサミでカットする。濡らした小スプーンで表面を平らに整え、布巾をかけて約45分間二次発酵させる。180℃に予熱したオーブンで約15分焼き、冷めたら直立するように底面を水平に切り落とす。
  4. 鍋に水、グラニュー糖、レモンの皮、バニラオイルを入れて沸騰させ、火から下ろしてラム酒を加える。人肌程度の温度になったらサヴァランを両面合わせて計5分間浸す。網に上げて真ん中の穴にもシロップ(大さじ1)を注ぎ、ラップをして冷蔵庫で一晩(約12時間〜24時間)保管する。
  5. 小鍋でアプリコットジャムと水を沸騰させ、茶こしで漉してからサヴァラン全体に刷毛で塗る。生クリームに粉砂糖を加えてハンドミキサーで硬めに泡立て、絞り袋で中央や表面に絞る。仕上げにベリー類とミントを飾る。

まとめ・おすすめの関連記事

サヴァランは、決して「お手軽に短時間で作れる」お菓子ではありません。生地を丁寧にこね上げ、発酵を見守り、一晩かけてじっくりとシロップを染み込ませる──。この「待つ時間」こそが、サヴァランを最高に特別なデザートへと仕立て上げてくれます。

憧れのフランスケーキ・菓子のレシピ

もし作っていく中で「生地の状態がこれで合っているのかな?」「うまく膨らまない」といった疑問があれば、お気軽にYouTubeのコメント欄やSNSでお知らせください。ドイツのキッチンから、皆さんのパン・お菓子作りを応援しています!

── おうちのキッチンに、本場ドイツの確かな技術を

​motomone bakingでは、ブログの無料記事に加えて、より深いお菓子・パン作りを楽しみたい方に向けた「有料レシピ集(PDF版・解説動画付き)」を販売しています。

レシピの分量だけでなく、実際に何度もキッチンで試して見つけた細かなコツや、失敗を防ぐための見極め方まで丁寧にまとめました。​無料記事と有料レシピ集の違いは、以下の通りです。

無料ブログでできること有料レシピ集で得られること
・おうちで気軽に試せるレシピ
・全体の流れがわかる丁寧な手順
・失敗を防ぐための「見極めポイント
・ひと目でわかる解説動画付き
・キッチンで見ながら作れる印刷用PDF

決済には安心・安全なシステム(StripeGumroad)を利用しており、購入手続き完了後はその場ですぐにご覧いただけます。混ぜ方のタイミングや生地の固さに迷わず、自信を持って美味しいパンやお菓子を焼き上げたい方は、ぜひ以下のリンクからお好きなレシピを見つけてみてくださいね。


コメント