世界中で愛されるドイツパンの中でも、プレッツェルはその象徴的な存在として多くの人々に親しまれています。

motomone bakingのYoutubeチャンネルでもプレッツェルのレシピ動画は大人気です🥨❗️
その独特な形や味わいには、実はあまり知られていない興味深い背景が隠されています。今回は、そんなプレッツェルの豆知識を10個ご紹介します。
Youtube動画
motomone bakingでは、プレッツェルに関するわかりやすく短くまとめたアニメーション動画を公開中です。ぜひチェックしてみてください!
レシピ動画
プレッツェルのレシピ動画もご用意しています。ぜひご自宅で本場ドイツの味を楽しんでみてください。
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プレッツェルとは?
プレッツェルはドイツ発祥のパンで、そのハートのような形と結び目、美しい焼き色が特徴的なドイツパンです。
ドイツでは子どもから大人まで幅広い層に愛されており、どのパン屋さんにも必ずと言っていいほど置いてある、まさにソウルフードです。

パン屋で働いていた頃、毎日手作業でプレッツェルを成形していました。数が多く大変でしたが、とても貴重な経験になりました。
ここからは、プレッツェルにまつわる豆知識を10個ご紹介します。
最後まで読んでいただけると、プレッツェルの魅力をさらに知ることができるはずです!
プレッツェルの豆知識
1.プレッツェルの形は修道士の腕?
プレッツェルの起源にはさまざまな説があります。一説では、7世紀のヨーロッパで修道士が祈りを捧げるポーズをもとに考案されたと言われています。
この特徴的な形は、胸の前で腕を組んで祈る姿を象徴しているのだそうです。
ほかにも太陽信仰や古代ローマのパン職人が作った説、中世ヨーロッパの修道院で誕生したという説などがあります。
2.語源はラテン語?
プレッツェルはドイツ語ではBrezel(プレッツェル)、英語ではPretzel(プレッツェル)と呼ばれています。
語源はラテン語の腕や小さな腕を意味する言葉、”bracchium”から来ていると言われています。
この言葉が中世ドイツ語のbrezitellaに変化し、今のBrezelに変わったと言われています。
また、イタリア語の”bracciatelli”というパンが語源という説もあり、こちらも腕を象徴する形状が関連していると言われています。

3.塩は労働者のため?
プレッツェルには粗塩がたっぷりと乗っています。ドイツのパン屋でプレッツェルを見ると、塩の量が多すぎると感じることもあるほどです。
実はこれにも意味があり、昔の労働者が、失った塩分を補うために考案された、と言われています。実用的でおいしいアイディアですね。
4.独特な焼き色の秘密
プレッツェルの美しい焼き色は、焼く前にアルカリ液(ドイツ語で”Lauge”)に浸してから焼く製法によるものです。
そのため、ドイツでは”Laugenbrezel”(ラウゲンブレーツェル)と呼ばれています。
家庭で作る場合、アルカリ液の代わりに重曹を使うのが一般的です。motomone bakingでも重曹を使ったレシピを紹介しています。
5.焼き色の秘密は偶然の発見?
この特別な製法は、実は偶然の発見だったようです。
昔のパン職人が、砂糖水にパンを浸そうとしたと際、誤ってアルカリ液に落としてしまったのがきっかけだったそうです。
それを焼いたところ、とてもきれいな焼き色がついたことで、定着したそうです。
6.大人から子供にも愛されるパン
ドイツではプレッツェルは老若男女問わず愛されるパンです。
特にビールとの相性が抜群で、オクトーバーフェストではシンボル的な存在でもあります。これはビールの苦味と、プレッツェルの塩気の相性がいいためです。
子供も大好きなパンで、よく小さい子供も食べています。小さなお子様には、塩がのっていないものも売っているので、それがオススメです。

うちの娘たちも大好きなパンですね。ご飯を食べずのプレッツェルばかり食べてる時期もありました…
7.地域差がある?
実はプレッツェルの形は、地域によって差があります。主にバイエルン風とシュバーベン風の2タイプがあります。
- バイエルン風の特徴
- 全体の太さが均一
- クープがないことが多い
- シュバーベン風の特徴
- 腕の部分が細い
- クープがある
- motomone bakingで紹介しているのはこっちのタイプ

8.どっちの向きが正しい?
プレッツェルの正式な向きは、結び目部分が上になる形です。
ハートのように見える方向が正しいと言われていますが、それほど厳密ではないので、好きな向きで楽しんでOKです。
9.プレッツェルは幸運の象徴
昔、プレッツェルは結婚式の贈り物として用いられることもあり、幸運の象徴とされていました。
この由来は、結び目の形が修道士やキリスト教の神聖な象徴と関連しているためです。
新年や引っ越しの時にも贈られていた、縁起のいいパンなんですね。
10.カリカリのプレッツェル?
プレッツェルにはソフトタイプとスナックタイプの2種類があります。
ソフトタイプはパン生地の柔らかいプレッツェルで、食事にぴったり。 ドイツのパン屋さんで売られているのはこのタイプですね。
スナックタイプはカリカリのプレッツェルで、おつまみやおやつに最適です。スーパーのお菓子コーナーで買うことができます。

プレッツェル関連のレシピ
最後にドイツにはプレッツェルの形をしたパンがたくさんあるので、motomone bakingで紹介しているレシピをいくつかご紹介します。
プディングプレッツェル
難易度★★★☆☆
プディングプレッツェルは、パン生地にバターを折り込んだデニッシュ生地を使用します。プレッツェルのように成形し、2つの穴の中に、カスタードクリームを入れて焼いた、甘い菓子パンです。ブログ記事はこちらです。
ノイヤースプレッツェル
難易度★★☆☆☆
豆知識に書きましたが、プレッツェルは縁起のいいパンです。このパンは、新年に食べる、巨大なプレッツェルで、アルカリ液に浸したりはせずに、そのまま焼いてバターやジャムをつけて食べます。ブログ記事はこちらです。
ラウゲンブロートヒェン
難易度★★☆☆☆
ラウゲンブロートヒェンは、プレッツェルと同じ生地や製法で作る、いろいろな形の、小さな食事パンです。プレッツェルより成形が簡単なので、初心者の方はこちらもおすすめです。ブログ記事はこちらです。
まとめ
プレッツェルの豆知識を10個ご紹介しました。意外と知らないことも多かったのでは?

僕自身、調べていて驚きました。正直知らないことが多かったです。
次にプレッツェルを食べるときは、この豆知識を思い出して、楽しみながら食べてください!
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