ドイツとフランスの国境、自然豊かできれいな街並みがたくさんあるアルザス地方には、たくさんの名物郷土料理があります。このフラムクーヘンはその一つで、ドイツでもお祭りにかかせない屋台飯としても、どのお祭りにいっても絶対にある料理です。
アルザスは一部、ドイツ語も通じて、ドイツからも近いのでとても行きやすい旅行先ですね。
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僕たちもストラスブールやコルマールが大好きです!料理も美味しいし、街並みもきれいで何度行っても飽きません。
フラムクーヘンは、フランス語ではタルト・フランベと呼ばれます。薄い生地の上に、クレーム・フレーシュ(サワークリーム)を塗り、ベーコンとたまねぎをのせて焼いた、薄く焼いたピザのようなシンプルな料理です。
特に夏が終わり、秋の始まる時期、ドイツで出回る期間限定のワイン・フェーダーヴァイサーにぴったりなので、今の時期は特にオススメですね。
フェーダーヴァイサーに関してはこちらのブログ記事をご覧ください。
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考ください。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
1枚分
- 生地
80g | 準強力粉または中力粉※ |
小さじ1 | ドライイースト |
40ml | 水 |
ひとつまみ | 塩 |
大さじ1 | オリーブオイル |
※40gずつの薄力粉と強力粉でも代用可)
- クリーム
75g | サワークリーム |
少々 | 塩コショウ |
少々 | レモン汁 |
- 具材
60~70g | 玉ねぎ |
40g~50g | べーコン |
少々 | 長ネギ(デコレーション用) |
生地作り
- ボウルに準強力粉または中力粉、ドライイーストを入れて混ぜる
- 水を加えて混ぜる
- 塩、オリーブオイルを加えて、ひとかたまりになるまで手でこねる
- 台に取り出し約5分手ごねする
右ななめ上、左ななめ上とV字型にこねることで、力もこめやすくなります
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生地を薄く伸ばして簡単に切れなければOK
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- 生地の表面がツルンとなるように、生地を下に引っ張りながら丸める
- 丸めた生地を再びボウルに入れて、布巾をかけて室温で約20分発酵
サワークリーム
- ボウルにサワークリームを入れる
- 塩、こしょう、レモン汁を加えて混ぜる
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具材の準備
- 玉ねぎの上と下を切り落とし、皮をむく
- 玉ねぎのわっかができるように、薄く切っていく
- ブロックベーコンを細かく切る
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仕上げ
- 生地を台に取り出して、打ち粉をしながら1㎜の薄さにのばす
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今回は20㎝×30㎝の長方形にのばしましたが、円形や楕円形にのばしてもOK、お好みで形を変えて大丈夫です。重要なのは薄さ!これが決め手です。
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- 天板にクッキングシートを敷き、生地をのせる
- サワークリームを表面に塗る
- 玉ねぎ、ベーコンをのせる
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- 220℃で焼き色を見ながら、約12分焼く
完成
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バリエーション
今回の動画では、一番一般的なベーコンと玉ねぎののったElsässer Flammkuchen(アルザス風フラムクーヘン)以外にも、違う具材をのせたものを紹介しています。
スモークサーモンとじゃがいものフラムクーヘン
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1枚分
80~100g | じゃがいも |
40~50g | スモークサーモン |
少々 | 長ネギ(デコレーション用) |
※サワークリームを作るところまでは同じ工程
- 蒸したじゃがいもをスライスする
- スモークサーモンをカットする
- 生地の上に用意したクリームを塗り、具材をのせる
- 220℃で約12分焼く
りんごとシナモンのフラムクーヘン
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1枚分
1個 | りんご |
大さじ2 | グラニュー糖 |
小さじ1/2 | シナモンパウダー |
少々 | お好みでレーズン |
※サワークリームを作るところまでは同じ工程(サワークリームの塩とこしょうは省略)
- りんごは皮を残したまま半分にカットして、種を取り除き、薄く切る
- グラニュー糖とシナモンパウダーを合わせて、シナモンシュガーを作っておく
- 生地にレモン汁だけで味付けしたクリームを薄く塗り、りんごを並べる
- シナモンシュガーを全体にかける
- お好みでレーズンを上にのせる
- 220℃で約12分焼く
その他のバリエーション
フラムクーヘンの大きな魅力の一つが、具材の自由度が高いということです。僕が動画で紹介したもの以外にも、美味しそうな具材のバリエーションはたくさんあります。思いついたものをご紹介します!
- かぼちゃ、赤玉ねぎとかぼちゃの種
- トマトとルッコラ、バルサミコソース
- ヤギのチーズ、はちみつとローズマリー
- ドライトマト、オリーブとタイム
- 白と緑のアスパラガスと生ハム
どれも美味しそうなコンビネーションだと思います。ぜひお好きなものをお試しください!
まとめ
アルザスの郷土料理としても、ドイツのお祭りにも欠かせないフラムクーヘンはその美味しさとシンプルながらも独自の味わいが魅力で、ドイツとフランスで親しまれています。
特に秋が始まり、少しずつ寒くなってくる時期に食べるフラムクーヘンは最高です!フェーダーヴァイサーがあるとなおいいですね。白ワインもビールもよく合います。
ぜひご自宅で、本場の気分を味わいながらお楽しみください!
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