長い間海外で暮らしていると、時々無性に和菓子が恋しくなったり、食べたくなることがありますよね。住んでいる地域によっては、和菓子やあんこも手に入るとは思いますが、やはり値段は割と高めです…。
自分で作れば一度に大量に作ることができ、
冷凍しておくことで、いつでも好きな時に使えるます!
そこで今回は、ドイツで作る!手作りあんこの作り方をご紹介します。
小豆はドイツのオーガニックスーパー、例えばAlnaturaやdenns、ネットなどでも手に入ります。
僕が先日、Alnaturaで買った時の値段は、この日偶然セールで2.49€でした。通常の場合は2.99€、日本円だと350円から400円くらいです。
小豆について
小豆は主にアジア、特に日本と中国で料理やデザートに使われる豆の一種です。小豆は気候によっては育ちにくく、現在では東南アジア、南アメリカ、ニュージーランドやコンゴなどで多く育てられています。
栄養学的にも貴重な小豆は、タンパク質の含有量に優れ、他にも食物繊維、ビタミンB群、鉄分やカリウムなどのミネラルなどが多く含まれています。
便秘解消や貧血対策にも良い、と言われていますね。小豆を定期的に摂取することで、コレステロール値を下げ、がんを予防する効果もあると言われています。
ドイツでの小豆
ドイツ語ではAzuki Bohnen(アズキボーネン)、あるいは読み方は同じですが、Adzuki Bohnenとして売られています。
オーガニックショップやスーパーで買うことはできますが、実際のところ現地ではあまり知名度もなく、料理やデザートに使われることもほぼありません。
健康志向の高い人や、マクロビオティックの食事をしている人たちには、高たんぱくで貴重な栄養源として、大変重宝されています。
サラダや、スープ、アイントプフ(豆のシチュー)などによく使用されます
※小豆に関してはこちらのドイツ語の記事を参考にしました。https://edamama.de/blogs/magazin/was-sind-azuki-beans-das-steckt-hinter-den-roten-bohnen-aus-asien
あんこの炊き方
- 小豆150gを洗って、水を切り鍋に入れる
一晩水につけるようにパッケージには書いてありますが、小豆はそのままで煮ることができるので大丈夫です!
- 500mlの水を加え沸騰させる
- 弱火にして5分煮る
- 300mlの冷たい水を加える
びっくり水と言われるものです。50℃くらいに温度を落とし、煮え方のムラを抑える目的で加えます!
- 再び沸騰させて、同じように弱火にして5分煮る
- ざるに開けて水を切る
渋抜きと言われる工程です。小豆には渋みや苦みがあり、ゆで汁を切ることで抜くことができます
- 鍋に入れて、750mlの水を加える
- 沸騰させ、弱火にして柔らかくなるまで40分から1時間煮る
- 時間はそのときの気温などのコンディションや小豆の状態で変わります
もしこの時間で煮えていない場合、時間を長めにとってください - 手で力を入れずにつぶせるくらいの固さになればOK!芯がある場合は長く煮ましょう
- 途中水分が少なくなってきたら水を加えます(指し水と言われるものです)
- 灰汁が出てくるので丁寧にとりましょう
- ぶくぶく煮るのではなく、弱火でゆっくり茹でましょう
- ざるに開けて水を切る
- 鍋に戻し、水を120ml加える
- 115gのグラニュー糖の1/3加える
- 沸騰させる
- 再び灰汁が出てきたら取り除く
- グラニュー糖を2回に分けて加える
- ゴムベラでなぞると後が残るくらいまで煮詰める
- ひとつまみの塩を加えて混ぜる
- パットやボウルなので入れてラップをぴったりつける
- 室温で粗熱を取り、そのあとに冷蔵庫に入れる
冷凍保存ができるので、小分けにして冷凍しておくことがオススメ!
お好みによってフードプロセッサーで小粒にしたり、漉してこしあんにすることもできます!
どうしても柔らかく煮えない場合は、重曹ひとつまみを最初に煮る段階で加えてください。
重曹を入れると柔らかくなりやすくなります。
ドイツでは製菓コーナーでNatron(ナトロン)として売られています。
このあんこを使用した、ドイツで作れる抹茶白玉パフェの作り方をYoutubeで配信しています。ぜひご覧ください!
まとめ
あんこは煮るだけでできます。しかし意外と注意するところや工程も多く、簡単ではありません…。
しかし、ドイツではあまり売っていない和菓子がどうしても食べたい!という時に、自分で作れると嬉しくなりますよね!
どらやきやぜんざいといった和菓子だけでなく、あんパンやあんまんにも応用して作ることができます!
ぜひこのレシピを使って、ドイツや海外で日本の味をお試ししてみてください!
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