ドイツ北部・ハンブルグ発祥の名物パン「フランツブロートヒェン(Franzbrötchen)」。
シナモンの香りがふんわり広がる、クロワッサン風の折り込み生地を使った菓子パンです。
現地では朝食やコーヒータイムに欠かせない存在で、「ドイツ版シナモンロール」とも呼ばれています。
この記事では、初心者でも失敗しにくいフランツブロートヒェンのレシピを、写真や動画付きでわかりやすく解説します。シナモン好きの方はもちろん、いつもとは少し違う、シナモンロールに挑戦したい方にもおすすめですよ!
ドイツの人気パン屋さん、「Zeit für Brot」のシナモンロールを参考に作ってみた、ドイツ風シナモンロールの作り方はこちらです。
フランツブロートヒェンとは?
フランツブロートヒェンは、シナモンシュガーをたっぷり巻き込み、独特のつぶしたような形に成形するのが特徴です。
その形には由来があり、19世紀のハンブルグで、パン職人がクロワッサンを真似て作った結果、この不思議な形が生まれたともいわれています。
現在ではハンブルグだけでなく、ドイツ全土のパン屋さんでも見かけるほど人気のある菓子パンです。シナモン好きにはたまらないですね。
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考ください。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
6個分
- パン生地
10g | 無塩バター |
130g | 準強力粉または中力粉 |
5g | グラニュー糖 |
2g | ドライイースト |
20g | 卵 |
60ml | 牛乳 |
小さじ1/2 | 塩 |
- 折込用バター
40g | 無塩バター |
- フィリング
35g | ブラウンシュガー |
小さじ1 | シナモンパウダー |
約10g | 無塩バター |
- その他
適量 | 打ち粉用小麦粉 |
オススメの道具
このレシピで使用したもの、オススメの道具は以下のリンクから購入できます。
日本とドイツ、それぞれのAmazonリンクをご用意しましたので、お住いの地域に合わせてご利用ください。
- ポケットスケール:塩など、数gのものをきちんと量るのに便利です
- キッチンスケール:コンパクトなのと木目調が気に入っています😊
- 麺棒:生地を伸ばすのに使用しました。個人的には使いやすい形をしています🤔
- ハンドミキサー:パンこね用の羽根つき
- ポケットスケール:塩など、数gのものをきちんと量るのに便利です
- キッチンスケール:コンパクトなのと木目調が気に入っています😊

- 麺棒:生地を伸ばすのに使用しました。個人的には使いやすい形をしています🤔

- ハンドミキサー:パンこね用の羽根つき

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フランツブロートヒェンの作り方
生地作り
- 生地に混ぜる用の無塩バターをレンジで溶かしておく
- 大き目のボウルに準強力粉または薄力粉、ドライイーストとグラニュー糖を加えて、ゴムベラで混ぜる
- 卵1個を別のボウルに割りほぐし、20gだけ加える
残りの卵はあとで使うので冷蔵庫に入れておきましょう - 牛乳、塩を加えて、ゴムベラで更に混ぜる

- 溶かしバターを加えて、ひとかたまりになるまでボウルの中でこねる
- 台の上に取り出し、5分手ごねする

右ななめ上、左ななめ上とV字型にこねることで、力もこめやすくなります


生地を薄く伸ばして簡単に切れなければOK
- 少し打ち粉をして表面がピンとなるように丸める
- 布巾をかけて、40分室温で発酵
室温23℃・湿度50%
バターの準備
- クッキングシートを2枚、20㎝くらいの正方形に切っておく
- 1枚目のクッキングシートの上に無塩バターを計ってのせる
薄めに切り、四角形になるように並べると、作業しやすいです!

クロワッサンよりも使用するバターが少ない分、折り込みも割と手軽にできると思います!
- 2枚目のクッキングシートで挟んで薄くのばす
なるべく15㎝くらいの正方形になるよう、麺棒を使って成形しましょう。
スケッパーなどで押し込みながら形を整えていきます。

- 使用するまで冷蔵保存
折り込み(1回目)
- 打ち粉をして生地を20㎝くらいの正方形にのばす
- 真ん中にひし形になるようにバターを置き、四辺を真ん中に向けて折り込んでいく
バターがあふれないように、生地をしっかりくっつけましょう


- 少し綿棒でたたきながら中のバターを柔らかくするように30cm×14cmくらいにのばす
- 余分な粉を刷毛で取り除き、4つ折りにする。
この時片方を長く、もう片方を短く折り込みましょう

- ラップに包んで生地を冷蔵庫で30分休ませる
折り込み(2回目)
- 打ち粉をして生地を伸ばしていく
この時向きにも気を付けましょう!詳細は動画をご覧ください!

- 少し綿棒でたたき、中のバターを柔らかくしてから30㎝×10㎝にのばす
- 余分な粉を取り除き、3つ折りにする

- 表面をある程度平らにして、ラップに包んで冷蔵庫で30分休ませる
成形
- ブラウンシュガーとシナモンパウダーを合わせておく
- 生地を30㎝×25㎝くらいにのばす
先ほどと同じように、まずは麺棒で軽く叩いてから、柔らかくしてからのばす - 無塩バターをレンジで溶かし、表面に刷毛で塗る
- その上にシナモンシュガーを振りかける
なるべく全体に均等にかかるようにしましょう
巻き終わりになる、手前3㎝くらいはかけないようにしましょう

- 奥から少し引っ張りながら巻いていく
巻き終わりの部分は少し生地をつぶし、のばすようなイメージで、くっつきやすいようにします - 巻き終わりが下になるよう、まな板にのせる
- 斜めに切っていく
大きさの目安としては短い辺が3㎝、長い辺が6㎝くらいの台形ですね。多少大きさが違っても大丈夫です!
ここは動画の方がわかりやすいと思うので、ぜひチェックしてください

- 渦巻きが横を向いている状態で、短い方を上に置く
- 真ん中を菜箸などでつぶす
そうすると渦巻きが上を向くようになります

- 渦巻部分を少し手で生地を押して綺麗になるよう微調整し、クッキングシートを敷いた天板にのせる
- すべて同じように成形し、天板に間隔をあけて置く
膨らむので、間隔を詰めすぎないようにしましょう - 布巾をかぶせて、20分発酵
仕上げ
- 発酵時間が終わる10分くらい前から、オーブンを180℃に予熱しておく
- 全体に残っていた卵を刷毛で塗る

- 180℃で15分焼く
完成

シナモンの甘い香りが広がるフランツブロートヒェンの完成です。
バターの層がサクッと香ばしく、シナモンシュガーの甘さと絶妙にマッチ。クロワッサンより扱いやすい生地なので、折り込み生地が苦手な方でも作りやすいですよ。
「ドイツの朝食気分を味わいたい!」という方は、ぜひ挑戦してみてください。
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