ケシの実は健康的な利点や、きれいな花を咲かせるだけではなく、ドイツではよく食べられる食材の一つです。パンやお菓子などに使うことが多いですね、様々な使い方があります!
ケシはアヘンの原料とも知られています。アヘンと言われるとちょっと驚いてしまいますよね。実際ケシの実は健康に害はないのでしょうか?
今回はこのケシの実について、説明していきます!
<結論:ケシの実・ポピーシード>
ナッツのような香ばしい味のプチプチ食感のたのしい食材!
健康にももちろん害はなし!
言葉の意味
ドイツ語ではMohn(モーン)と呼ばれます。使用するのは種なので、一般的にはMohn Samen(モーンザーメン)、あるいはMohn Saat(モーンザート)がケシの実の正式な呼び方になります。
ドイツのスーパーで売られているのはBlaumohn(ブラウモーン)という青いケシの実です。Blauは青という意味です。青と言っていますが、実際の種は灰色から黒色をしています。
ケシの植物はドイツではSchlafmohn(シュラーフモーン)と呼ばれます。Schlafen(シュラーフェン)はドイツ語で眠る、を意味します。
ケシのリラックス効果や睡眠導入の効果が昔から知られていたので、この名前が付いたのだと思います。
ドイツでの販売形式
ケシの実はドイツでは粒のままのものと、挽いたものが売られています。スーパーにも売られている一般的な食材で、たいていの場合は製菓コーナーに置いてあります。
すでに調理済みのものもパックで販売されていて、こちらはつまりインスタント商品です。したがって予め甘味がついているので、そのままフィリングとして、パンに練りこんだり、ケーキのフィリングとして使用することができます!
使用方法
パンに使う場合は、パウダー状にはせずにそのままトッピングとしてつけます。カイザーゼンメルやドイツの白パンなど、小さいパンにつけるのが一般的だと思います。個人的にはあまり大きいパンについているのは見たことがない気がします。
ケーキや菓子パンに使う場合は、パウダー状にして使用することが多いです。こうすることでケシの実の味をより強く感じることができます。
ドイツでは主に青いケシの実が使用されますが、インドでは主に白いケシの実が使用されることが多いようです。白いケシの実を挽いたものは、カレーやソースにとろみをつけるために使われることもあります。
保存方法
挽いたものはなるべく早く使用するようにしましょう。
ケシの実には油分が多く含まれていて、油が酸化するのが早いので、味が悪くなってしまいます。
粒のものは、なるべく涼しい場所で、密閉された容器に入れていたならば、問題なく数か月持ちます。
効果
ケシの実はカルシウムの多く含まれている食材です。他にもカリウム、マグネシウム、ビタミンBなどが含まれています。
ケシの実は50%が油分でできているので、カロリーが低いとは言えません。食物繊維が多く含まれています。
アヘンに使われることで有名なケシですが、食用のものは全く問題なく摂取して大丈夫です。麻薬として知られるアヘンを抽出するのはそもそも実の部分なので、種とは全く別部分です。
中毒性のあるアルカロイドという植物の天然成分で、コーヒーなどにも含まれるものですが、これにはイライラや心を落ちつかせる効果があります。しかしとても微量なので、ケシの実を大量に摂取しても全く問題ないです。
motomoneのオススメレシピ3選
ケシの実を使用したレシピをご紹介します!
定番のドイツケーキ!モーンクーヘン
難易度★★☆☆☆
ケシの実をふんだんに使用したフィリングにサクサクのクランブルをのせて焼いたシンプルなケーキです。ドイツではよく見かけるケーキですね。ナッツのように香ばしいフィリングが癖になる味です。ブログ記事はこちらになります。
朝食にぴったりのドイツパン!カイザーゼンメル
難易度★★★☆☆
もともとはオーストリア生まれのパンですが、ドイツのパン屋さんでも多く売られているパンですね。成形に少しコツがいるので、最初は難しいかもしれませんが、うまくできると星のような形になります。ケシの実はフィリングではなく、表面につけて一緒に焼いています。ブログ記事はこちらです。
一風変わったクリスマスシュトーレン・モーンシュトーレン
難易度★★★☆☆
ドイツのクリスマスと言えば、シュトーレン!というくらい、有名なシュトーレンは菓子パンですね。実はドイツでは一般的に日本で知られているシュトーレン以外にもいろいろなフィリングや形のバリエーションがあります。このシュトーレンはケシの実のフィリングを使用した、パウンドケーキ型で焼くシュトーレンです。ブログ記事はこちらになります。
まとめ
ドイツでは一般的なケシの実、日本でも意外と使われています。例えばアンパンに乗っている白い実は、このケシの実の白い種類を使用しています。
約6000年前からあるケシ(芥子)は歴史のある食材です。アヘン戦争の発端になったとも言われていますね。
ケシの実を使ったスイーツは現在ドイツだけではなく、中央・東ヨーロッパでもよく見られます。日本でもネットで手に入るので、興味があれば、ぜひお試しください!
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