ドイツ・クリスマスのミックススパイスについて

mix spice ドイツ生活
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ドイツではクリスマスシーズン前くらいから、ミックススパイスが売り出されます。

ドイツ在住の方は、スーパーなどで見かけたことが多いと思いますが、売られているのは主に…

Lebkuchengewürz(レープクーヘンゲビュルツ)

Stollengewürz(シュトーレンゲビュルツ)

Spekulatiusgewürz(シュペクラチウスゲビュルツ)

この3種類のミックススパイスです。

このミックススパイス、実はとても便利です。ドイツやヨーロッパのクリスマス菓子を焼く場合はたくさんのスパイスが必要になりますね。

シナモン、カルダモン、アニス、ナツメグ等々…少量ずつとは言え、種類をたくさんそろえる必要があります。

そんなときに、このミックススパイスはこれ一袋で解決してくれるんです!つまりスパイスをすべてそろえる必要がなくなります。

残念ながら日本ではこのミックススパイスは手に入らないとは思いますが、ドイツ在住の方にはオススメです。

今回はこれらのミックススパイスに関して、どのスパイスが使われているのか、そしてどのようなお菓子に適しているかを、僕たちのレシピを参考にしながら、書いていきたいと思います。

<結論:クリスマスのミックススパイス>
ドイツのクリスマス菓子を作るうえで、とても便利!

でもなくても自分で作れるので問題なし!

言葉の意味

冒頭にも書きましたが、主にドイツで売られているミックスパイスは、

  • Lebkuchengewürz(レープクーヘンゲビュルツ)
  • Stollengewürz(シュトーレンゲビュルツ)
  • Spekulatiusgewürz(シュペクラチウスゲビュルツ)の3種類です。

これらに共通するワード・Gewürz(ゲビュルツ)はスパイス/香辛料という意味です。

そしてその前についている言葉は、それぞれのミックススパイスを使うお菓子を指しています。

つまりLebkuchenはジンジャーブレッドのことなので、ジンジャーブレッド用のスパイス、同じくシュトーレン用、Spekulatiusはスペキュロスと呼ばれるクッキーの名前で、そのクッキー用に配合されたミックススパイスとなります。

次の項目からそれぞれのミックススパイスに関して、詳しく解説していきます。今回はドイツのスーパーで見かけることも多い、スパイスの老舗メーカー、Ostmannのミックススパイスを参考にしました。

Lebkuchengewürz(レープクーヘンゲビュルツ)

このミックススパイスは、一番一般的で、応用の聞くスパイスだと思います。ジンジャーブレッド、ヘクセンハウスはもちろん、はちみつケーキ、チョコレートを使用したデザートにもぴったり合います。

ココアやコーヒーに入れても美味しいですね。スターバックスで冬季限定で売られている、ジンジャーラテも、このミックススパイスを使えば家で作れると思います。

このスパイスの原料は、

  • シナモン
  • オレンジの皮
  • コリアンダーシード
  • レモンの皮
  • スターアニス
  • フェンネルシード
  • メース
  • ナツメグ
  • クローブ
  • カルダモン

が使用されています。あまり馴染みのないスパイスも使われていますね。

それぞれどれくらいの割合でミックスされているのかは残念ながらわかりませんでした。

値段は近くのスーパーで1.79Euroでした、だいたい200円くらいです。容量は15gです。この量で、粉500gを使用する生地ににぴったりの量だそうです。

このレシピに使用する場合は、4.5~5gくらいで十分ということになりますね。このミックススパイスは、個人的には、少し多めに入れても美味しいと思います。お好みで調整してもOKです。

このレシピで使用する場合は、Lebkuchengewürzを大さじ1、小さじ1のシナモンパウダーを使用してください。

Stollengewürz(シュトーレンゲビュルツ)

日本でも有名になってきたシュトーレンですが、このスパイスはシュトーレン用のものです。

シュトーレンはもちろん、アイスに混ぜたり、ムースデザートに混ぜても美味しいです。昔レストランでこの時期作っていた、シュトーレンアイスにも、このミックススパイスを使用していました。

このスパイスの原料は、

  • シナモン
  • レモンの皮
  • しょうが
  • カルダモン
  • コリアンダーシード
  • ガランガル
  • クローブ
  • メース

が使用されています。ガランガルはしょうがの一種で、よくタイなどのアジア料理に使われるイメージがありますが、意外にもこのミックススパイスにも使用されていますね。

こちらの値段は1.89EuroでLebkuchengewürzと同じく、200円くらいですね。容量は7.5gです。これ1パックで粉750gのシュトーレンのレシピに足りるようです。

このレシピだと、粉250gなので、2.5gで足りる計算になります。個人的には少し少なく感じるので、少し多めの方がいいと思います。こちらもお好みで増減してOKです。

Spekulatiusgewürz(シュペクラチウスゲビュルツ)

Spekulatiusはスペキュロスと呼ばれるクッキーです。このミックススパイスはクッキーはもちろん、ケーキの生地、ベラベッカなどのフルーツパン、ワッフルやクレープの生地にもぴったりです。このミックススパイスを入れて焼くと、家の中がクリスマスの香りに包まれます笑

このスパイスの原料は

  • シナモン
  • オレンジの皮
  • レモンの皮
  • カルダモン
  • クローブ
  • コリアンダーシード
  • ナツメグ

が使用されています。今までで一番シンプルな組み合わせですね。あまり聞いたことのないスパイスも使用されておらず、もしかしたら日本人の口に一番合いやすいかもしれないです。

値段はLebkuchengewürzと同じく、1.79Euroでした、だいたいすべて同じく200円くらいですね。容量は15gです。粉500gにぴったりの量のようです。

このレシピの場合は、大体3gでOK。少し多めでも美味しいと思います。

このレシピの場合は大体3分の1くらい、5gでぴったりだと思います。

まとめ

今回はドイツで売られているミックススパイスに関してまとめてみました。僕のレシピでは、日本在住の方向けにミックススパイスなしで作っています。

そして手に入りにくいスパイスは除外している場合が多いので、シナモン、カルダモン、クローブ、アニスとナツメグをメインに使用しています。

とはいえミックススパイスがあると、すべてをそろえる必要もないので、ドイツ在住の方にはお勧めです。

ドイツの家庭でも、売られているミックススパイスではなく、自分でスパイスを配合して作る方も多いですよ。それぞれの家庭の味があるのだと思います。

自分だけのおいしい比率を見つけるのも楽しいですね。ぜひその際は、この記事をスパイスを配合するときの参考にしてください!

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