11月の終わりからクリスマスにかけて、ドイツ各地で華やかなクリスマスマーケットが開催されます。
有名なところでは、ドイツ3大クリスマスマーケットに数えられる「シュトゥットガルト」「ニュルンベルク」「ドレスデン」ですね。

この中ではドレスデン(シュトリーツェルマルクト)に行ったことがありますが、その美しさと賑わいはよく覚えています!
他の二大マーケットもいつか訪れたい場所ですね。
もちろん、大規模な都市以外でもマーケットは開かれており、様々な場所を回って地域ごとのグルメや雰囲気の違いを楽しむのも、この時期の醍醐味です。
以前ご紹介したドイツ屋台飯とは違い、今回は、クリスマスマーケットでよく見かける、体が温まる絶品定番グルメを10品に絞ってご紹介します。ドイツ旅行を計画中の方や、冬のストリートフード愛好家の方にお勧めの内容になっています。
クリスマスマーケットグルメ10選
Gebrannte Mandeln-ゲブランテ・マンデルン-
アーモンドを砂糖とシナモンでキャラメルコーティングしながら煎った、素朴ながらもやみつきになる甘いお菓子です。
屋台から広がる、焼きたての甘い香りは、まさにドイツのクリスマスマーケットを象徴する香りそのものです。
紙袋に入れてもらい、ホカホカのまま食べ歩きするのが定番。定番のシナモン以外にも、ラズベリーやバニラなど、様々なフレーバーがあり、お気に入りの味を探すのも醍醐味です。
Dampfnudeln -ダンプヌーデルン-

見た目は大きな肉まんやあんまんのようですが、中には甘いプラムなどのジャムが隠されており、温かいバニラソースとポピーシードをかけて食べる南ドイツのデザートです。
イーストを使ったパン生地を蒸して作られ、ふわふわで優しい食感が特徴。素朴で自然な甘さが、冬の厳しい寒さの中で疲れた体を優しく温めてくれます。
Baumstriezel -バウムシュトリーツェル-

木の棒にパン生地を巻き付けて、炭火でじっくりと焼き上げる、もとはハンガリー発祥の伝統菓子です。
外はキャラメルのようにカリッと香ばしく、中はモチモチ。焼き立てにシナモンシュガーやチョコレート、ナッツなどをまぶして提供されます。
焼かれている様子が現地で見れるのも、屋台ならではの魅力です。
Schmalzkuchen -シュマルツクーヘン-
ひし形にカットして揚げた、一口サイズの小さな揚げ菓子です。
たっぷりの粉砂糖を振りかけていただきます。
揚げたてのカリッとした食感と、ふんわりとした軽い生地の組み合わせが絶妙です。
Schmalz(シュマルツ)はラードという意味ですが、現在ではラードではなく通常の揚げ油を使うのが一般的です。
Maroni -マローニ-

寒い時期のヨーロッパの屋台で定番の、薪や炭火で焼いた栗です。
新聞紙などに包まれた焼きたての栗は、冷えた手を温めてくれる最高の冬の味覚。
素朴ですが、ホクホクとした自然な甘さが、濃厚なグルメの合間の休憩にぴったりです。
Handbrot -ハンドブロート-
窯で焼くことが多く、「手のパン」の意味の通り、食べやすい形状のボリューム満点の一品です。
厚みのあるパン生地の中に、チーズや具材(ハムやキノコなど)がたっぷり詰まっており、焼きたては本当に絶品!サワークリームと一緒に提供されることが多く、これ一つで満足できるランチにもなります。
Raclette -ラクレット-

スイス発祥の、溶かしたチーズをパンやジャガイモ、ピクルスなどにのせて食べる濃厚な料理です。
クリスマスマーケットの屋台でも、実際にチーズの塊を熱して、溶けた部分を削り落とすため、常にアツアツの状態で楽しめます。
その濃厚なチーズの香りは、チーズ好きにはたまりません!人気の屋台ではいつも行列ができるほどです。
Käsespätzle -ケーゼシュペッツレ-

ドイツの麺料理「シュペッツレ」に、濃厚なチーズソースとカリカリのフライドオニオンを絡めた、南ドイツ(シュヴァーベン地方)の郷土料理です。
寒い時期にこそ欲しくなる、ハイカロリーでパンチの効いた味わい。溶けたチーズの伸びとフライドオニオンの香ばしさが最高で、お腹をしっかりと満たしてくれる一品です。
クリスマス期間に関係なく、ドイツの家庭料理としても親しまれています。
Gulasch im Brotlaib -グーラッシュ-
牛肉を野菜やスパイスと一緒に煮込んだドイツの定番料理「グーラッシュ」を、くり抜いたパンの器に入れて提供する、贅沢な一品。

実は、これはあまり見かけたことがありません。もしかしたら地方色の強いメニューなのかもしれません…
たしかライプチヒかドレスデンのクリスマスマーケットに行ったときに見かけた気がしたのですが…とても美味しかったので、今回のリストに加えました!
体の芯からポカポカに温めてくれる満足度の高いメニューです。パンがスープを吸って最後まで美味しくいただけます。
Glühwein -グリューワイン-
最後に紹介するのは、クリスマスマーケットの象徴。
シナモンやクローブのスパイスが効いた温かいホットワインです。
赤ワインが最も一般的ですが、白ワイン、ロゼワインのグリューワイン、さらにアルコールフリーの**キンダープンシュ(子供向けパンチ)**も豊富にあります。
毎年デザインが変わるマグカップは、最高の旅の思い出グッズの一つになりますので、ぜひお気に入りを見つけてください。
まとめ
クリスマスシーズンのドイツは、外は寒く、日が短いですが、その分マーケットの華やかな光と、温かいグルメが特別な時間を与えてくれます。
今回ご紹介した10種類のグルメ以外にも、たくさんのグルメがあります。
ぜひ、お気に入りの一品を探してみてください!

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