ドイツで大盛りあがり!謝肉祭(カーニバル)7つの豆知識とオススメレシピ3選

謝肉祭 ドイツ生活
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カーニバルというと、日本ではブラジルのリオのカーニバルを思い浮かべる人が多いと思いますが、実はドイツにもあるんです!今回はドイツ人も大盛り上がりの冬の恒例行事、謝肉祭(カーニバル)について書いていきたいと思います。

ここ数年はコロナの影響もあり、中止になったり、小規模開催になったりしていたカーニバルですが、コロナも収まってきたので、今年は盛大に盛り上がると思います。

カーニバルについて、短くまとめると・・・

謝肉祭(カーニバル)とは?
  • キリスト教の四旬節、つまり断食の期間に入る前に、たくさん食べて騒ごうという行事
  • 最後の一週間が一番盛り上がり、Rosenmontag(バラの月曜日)には、多くの都市で大規模なパレードが開催される。パレード中はお菓子をばら撒きながら進行する。(州によって、違う日にパレードが開催されることもある)
  • 仮装して参加することが一般的

という感じです。すでに仮装用の服も、お店で見るようになりましたね。地方により盛り上がりに差はありますが、特にラインラント地方、ケルンやデュッセルドルフなどの都市は本当に盛り上がります

ケルンのRosenmontag(バラの月曜日)に開催されるパレードは、ドイツで一番長いことで有名です。僕もケルンで仕事をしていた時、パレードが通る道が封鎖されて通れず、1時間ほど歩いてやっと迂回して帰れた思い出があります💦

そんなカーニバルについて、7つの項目に分けて、豆知識としてご紹介します。最後に僕のYoutubeチャンネルで紹介している謝肉祭(カーニバル)にぴったりのレシピもご紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

カーニバル、ファッシング、ファストナハト?

結論から言うと、上の言葉はすべて謝肉祭を指します。実は地方により呼び方が違うだけなんです。

Karnival(カーニバル)はラインラント地方でよく使われる言葉ですね。僕もその地方で育ったので、この言葉を通常使っています。カーニバルの語源に関しては後述します。

Fasching(ファッシング)は西ドイツ、バイエルンやオーストリアでよく用いられる言葉です。これは”Fastenschank”という言葉から来ていると言われていて、意味は”最後のお酒を飲む”という意味です。

南ドイツではFastnacht”(ファストナハト)と言われることが多いですね。この言葉は2つの単語から成り立っていて、”Fast(en)”が断食、”Nacht”が夜です。なので”断食の前の夜”と意味合いがあり、昔から南ドイツではこの言葉が用いられるそうです。

カーニバルの意味は肉、さようなら?

現地でカーニバルを経験すると、パレード自体は全くお肉に関係ないことがわかります。ではなぜそもそも”謝肉祭”という訳なのでしょうか?

これはカーニバルと言う言葉の語源の由来に関わってきます。カーニバルという言葉の由来は、ラテン語の”carne”と”vale”から来ていると言われています。意味は”carne”が肉、”vale”はさようなら、また会いましょうと言う意味です。

カーニバル後には長い断食の時間に入ります。つまり断食前の食べ納めという意味のようですね。

他の説では”carne valere”、肉を抑えると言う言葉から来ているという説もありますね。

カーニバルの日は毎年違う?

オフィシャルなカーニバル期間のスタートは、前年の11月11日の11時11分です。この期間からあまり表には出ませんが、実は裏では一番盛り上がる最後の一週間までの準備がこっそりと始まっています。

州によっては11月11日の11時11分に学校を早く終えるところもありますね。確か僕もデュッセルドルフの現地校にいたときはそうでした。

ですがこの一番盛り上がる、最後の一週間の日は毎年違います。

始まる日は毎年同じですが、なぜ終わる日は毎年違うのでしょうか?

実はカーニバルの最終日はイースターのちょうど40日前に設定されます。この期間はキリスト教で四旬節と呼ばれる、断食の期間です。イースターは春の最初の満月の次の日曜日と定められているため、固定の日程ではないんです。なのでカーニバルの日程もそれに左右されます。

ちなみに2023年は以下の日程です。

  • Weiberfastnacht(女性のカーニバル) 2月16日
  • Rosenmontag(バラの月曜日) 2月20日
  • Aschermittwoch(灰の水曜日) 2月22日

仮装にはもともと魔よけの意味があった

ここまで仮装と言う言葉が何度か出てきていますが、そもそもなぜ仮装するのでしょうか?

毎年、ケルンに居た頃は、カーニバル前になると、今年は何の仮装をする?と同僚がよく聞いてきました。正直、僕は個人的にカーニバルが好きではないのであまりやったことがありません・・・でも力の入ったコスチュームを毎年用意している方も居ます。

なぜ仮装するのかと言うと、これにはハロウィーンと似ている事情があります。ハロウィーンの仮装は悪霊から身を守るためにするものですね。カーニバルも同じです。仮装をするのは悪霊を払うためと言われています。

今ではあまりそういう宗教的な概念はないように思います。みんな自分の好きなコスチュームを着ていますね。毎年トレンドの仮装はあるそうです。

アラーフ、ヘラゥ、地方独特の掛け声がある

有名なところだと、ケルンのアラーフ、デュッセルドルフのヘラウでしょうか。

ケルンのカーニバルではアラーフが使われます。これは国内でも一番有名で、一番古い掛け声らしいです。デュッセルドルフのヘラウも有名で、1830年ごろから使われていると言われています。

他にもアホイ、ワウワウ、アレーホップなどなど、国内でも地方によりさまざまな掛け声があります。

この掛け声は、期間中は挨拶のような感じで使われますね。

もし周りにドイツ人がいる場合は、その方にどういう掛け声を使っていたか聞いてみてください、出身地がある程度わかります笑

パン屋が一年で一番忙しいイベント

もちろん店によって違うとは思いますが、ドイツのパン屋さんの多くはこの時期が、1年で一番忙しい時期だと思います。なんだったらクリスマスより忙しいです笑

なぜかというと、ドイツではこの時期、揚げパンや菓子を食べる風習があります。ベルリーナーなどが代表的ですね。僕のオススメレシピにも掲載しているので、ぜひご覧ください。

特にカーニバルを大きく祝うラインラント地方のパン屋さんは大変です。

僕自身、デュッセルドルフのパン屋さんで働いていたときは、カーニバル期間は昼夜通して、24時間エンドレスに揚げ菓子を揚げていました。めっちゃ忙しかったです💦

そして仕事を終えて帰るときにに気づきますが、自分の体からすごい油の匂いがしました笑

もしドイツでこの期間、バスや電車で隣に座った人から、揚げ物の匂いがしたら、その人はパン屋さんもしれません笑

そもそもなぜ揚げ菓子が多い?

謝肉祭という名目ですが、お肉は関係ないということはすでに説明しました。それでは、なぜ揚げ菓子なのでしょうか?

これには先ほども紹介した、四旬節という断食の期間が関わってきます。

カーニバルには断食前にいっぱい食べて、断食に備えると言う意味合いもあります。脂肪分も多く、カロリーも高い揚げ菓子はこの目的に合っていて食べられるようになったようです。

もっとも、現代では四旬節に断食をする人は多くありません。人によっては、ワインなどのアルコール飲料を飲まなかったり、お菓子を食べないようにするという方はいるようです。

オススメレシピ3選

上記の通り、揚げ菓子が多く出回るカーニバルのシーズンですが、自宅でも作って、ドイツのカーニバル気分を味わうことができます。なにより、揚げたての揚げ菓子は本当に美味しいです!

パン屋さんの並んでいるのは揚げてから結構経っているものが多いので、揚げたばかりの揚げ菓子は本当に美味しくて感動します!

カーニバルと言えばこれ!ベルリーナー

難易度★★★☆☆

通年売られている揚げパンですが、カーニバルの時期はさらに多く出回ります。ベルリーナー、クラプフェン、クレッペルなど、地方によって呼び方が違うのも特徴的ですね。フィリングも赤いジャムのほかに、カスタード、チョコクリーム、プラムジャムなど多彩です。ぜひお好きなフィリングで揚げたてを自宅でお楽しみください!油は高温なので気を付けて作業しましょう!ブログ記事はこちらです。


クワルクを使った揚げ菓子・クワルクベルヒェン

難易度★★☆☆☆

クワルクに関してはこちらをご覧ください。パン生地ではなく、ベーキングパウダーを使用したふわふわの生地になています。砂糖をまぶして食べるのが一般的ですね。カーニバルの時期が一番多いですが、通年売られているお菓子です。クワルクベルヒェンのレシピ/作り方はこのブログ記事、もしくはYouTubeからも、ご覧いただけます。


珍しい揚げクッキー!?ムッツェンマンデルン

難易度★★☆☆☆

揚げパン、揚げドーナッツはあまり珍しくはないと思いますが、揚げクッキーは日本ではあまり見ないと思います。この菓子は生地にアーモンドをたっぷり入れて、油で揚げるお菓子です。このお菓子だけは、他の揚げ菓子とは違い、揚げたてではなく、少したってから食べたるのがオススメです。ブログ記事はこちらです。

まとめ

ドイツの謝肉祭(カーニバル)に関してまとめました。

デュッセルドルフで日本人学校にいたときは、確か小学生のころに、パレードに参加することができました。ドイツ文化に触れられたいい機会でしたね。

正直、個人的にあまり好きな行事ではありませんが💦(仕事が毎年忙しかったため笑)娘が大きくなったら一緒に仮装して、一緒に参加するのも楽しいかなと思っています。

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