フランス・アルザス地方発祥の、王冠のような美しい形が特徴のクグロフ(Gugelhupf/kouglof)。マリー・アントワネットも愛したといわれる、歴史ある伝統菓子です。
アルザスの街を歩くと、色とりどりのかわいいデザインの陶器製クグロフ型がずらりと並び、見ているだけでワクワクします。型そのものがインテリアとしても可愛らしく、飾っておくだけでもとても絵になります。
クグロフはベーキングパウダーで作れる簡易レシピも多く存在しますが、今回は 本場のようにイーストを使って発酵させる、伝統的な製法 で作る本格レシピをご紹介します。ふんわりしっとり、豊かな風味のクグロフをぜひお楽しみください。
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考くだい。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
- クグロフ生地
| 100g | 無塩バター |
| 100g | 強力粉 |
| 150g | 薄力粉 |
| 40g | グラニュー糖 |
| 3g | ドライイースト |
| 130ml | 牛乳 |
| 1個 (50g) | 卵(M) |
| 1個(20g) | 卵黄 |
| 3g | 塩 |
- デコレーション用に適量のアーモンド(ホール・皮つき)と粉砂糖
違う型で作る場合は、こちらのリンクを参照してください
オススメの道具・材料
クグロフを作る際に使用した、オススメの道具や材料を紹介します。以下のリンクから購入できます。
クグロフ18㎝型:作りやすく、食べやすい量のクグロフ型です
キッチンスケール: お菓子作りの基礎!正確な計量に必須
ハンドミキサー: パン捏ねようの羽根つき
それぞれの材料にも、いくつかリンクを付けています。
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クグロフの作り方
1.生地作り
- レーズンとラム酒を混ぜ、24時間室温で漬けておく

- バターは室温に1時間以上おき、柔らかくしておく。レンジで軽く温めても OK
(溶かしすぎはNG) - 大きめのボウルに、強力粉、薄力粉、グラニュー糖、ドライイーストを入れて混ぜる
- 牛乳、卵、卵黄を加え混ぜ合わせる
- 塩を加える
- ハンドミキサー(パン生地用ニーダー)の低速〜中速で、生地がまとまるまでこねる

今回のこね作業は、全編通してハンドミキサーを使用しました!
手ごねでも可能ですが、生地が非常にベタつくため難易度は高めです。
ハンドミキサー、キッチンエイド、ホームベーカリーなどの道具があると作りやすいですね!
- 柔らかくしたバターを少しずつ加え、その都度よく混ぜ合わせる

- 合計8分こねる
- レーズンを加え、ゴムベラで優しく混ぜる
- ラップをして、冷蔵庫で8~12時間発酵させる
2.成形
- 型に柔らかくしたバターを塗っておく
今回使用した型(ノンスティック加工・フッ素加工)では、バターだけでは十分ですが、陶器製やスチールなど、違う材質の型を使用する場合は、バターを塗った後に薄力粉を付けた方取れやすくなりオススメです。
- 生地を室温に1~2時間置いておき、室温に戻しておく
- ゴムベラで少しこねて、打ち粉をした台に取り出す(打ち粉多め)
- だいたい30㎝の長さになるようにのばし、型に押し込みながら入れる

- 布巾をかけて、40分発酵させる
3.仕上げ
- 180℃のオーブンで、約30分焼く
- オーブンから取り出し、粗熱が取れるまでケーキクーラーにのせておく
- ひっくり返し、型から取る
- 完全に冷めたら、アーモンドと粉砂糖でデコレーションする

完成

クグロフの優雅で王冠のようなシルエットは、食卓に置くだけで華やかさが増し、まさに特別な日のための焼き菓子。
外側はこんがりと香ばしく、中はしっとりふんわり。バターと卵をたっぷり使ったリッチな生地に、ラム酒の香りをまとったレーズンがアクセントになり、シンプルながらも深い味わいが楽しめます。
焼き立てはもちろん、一晩おくと味がなじんでよりしっとりと上品な風味に。
ぜひ、フランス・アルザス地方のクリスマスの雰囲気をご家庭で味わってみてください。
ひとつ焼くだけで、キッチンに広がる幸せな香りと、手作りならではの達成感を感じられるはずです。

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