
マリトッツォはイタリア・ローマで長年愛されている、たっぷりの生クリームが入ったふわふわの丸いパンです。最近Twitterで見かけることが多かったので、作ってみました!
一次発酵まではホームベーカリーで対応可能レシピです。
現地では朝ごはんとして食べられることが多いそうです。 古代ローマ時代から伝わると言われている伝統的な菓子パンで、当時は生クリームではなく、干しぶどうやハチミツを使用していたようです。
名前の由来はイタリア語の夫、という意味のMarito(マリート)から来ていると言われています。婚約者のために作ったため、朝まだ寝ている妻のために買ってきた、好きな人にプレゼントするためなど、イタリアらしいロマンチックなエピソードが諸説あるようです。
現地のレシピでは、バターを入れてブリオッシュ生地のようにするものもありましたが、今回はイタリアらしく、オリーブオイルを使って作ってみました!
強力粉も入っているのに、本当に軽い食感不思議で、何個でも食べられそうなパンです。
<ポイント>
- 生地に今回オリーブオイルを使用しましたが、バターでも作ることができます。その場合はブリオッシュのようなパンになります。
 - 香り付けとしてレモンの皮を使用しましたが、お好みでオレンジの皮でもできます。
 - 今回6個分40gずつのレシピですが、イタリア語のレシピを調べていると、1個80gに分けるものもありました。お好みの大きさで作るのもオススメです。同様に生クリームも、好きなだけ盛りだくさん詰め込んでしまうのもオススメです
 - 一次発酵まではホームベーカリーで代用可能です。その場合は、生地コースでパン生地を選択してください。一次発酵後の流れは同じです。
 
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考くだい。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
- 生地つくり(6個分)
 
| 80g | 強力粉※ | 
| 60g | 薄力粉※ | 
| 10g | グラニュー糖/砂糖 | 
| 3g | ドライイースト | 
| 適量 | レモン汁 | 
| 60ml | 牛乳 | 
| 1/2個(25g) | 卵 | 
| 小さじ1/2 | ハチミツ | 
| ひとつまみ | 塩 | 
| 25ml | オリーブオイル (サラダ油でも代用可)  | 
※小麦粉については、ドイツ在住者の方はコチラをご参照ください
- その他
 
| 生地つくりで余った量 | 卵 | 
| 大さじ2 | グラニュー糖/砂糖 | 
| 大さじ2 | 水 | 
| 100ml | 生クリーム | 
| 小さじ1 | 粉砂糖 | 
生地つくり
- 強力粉、薄力粉、グラニュー糖/砂糖、ドライイースト、レモンの皮をボウルに入れて、泡立て器で混ぜる
 - 牛乳、卵、ハチミツを加えて、ゴムベラでさらに混ぜる
 - 塩、オリーブオイルを入れて粉っぽさが無くなるまで手でまぜたら、台に生地を移して、手ごねをする(約5分)
 
右ななめ上、左ななめ上とV字型にこねることで、力もこめやすくなります

伸ばして戻す、を繰り返していくと、生地にツヤが出てきます
生地を薄く伸ばして簡単に切れなければOK

- 下に引っ張るように生地を伸ばしながら、表面がツルンとなるようにして生地を丸め、布巾をかけて約45分発酵させる
 

ここまでの過程は、ホームベーカリーで対応可能です。一次発酵まで行う、パン生地コースを選択して行ってください!
我が家のホームベーカリーはドイツ版Panasonicを使用していて、一次発酵までのノーマルコース(19番)でOKでした。
ただしメーカーによって異なるので、お持ちのホームベーカリーに適したコースをご確認ください。
- 真上からグーで生地をつぶし、打ち粉をして、生地をつぶす
 - 40gずつに分ける
余った生地は均等になるよう、振り分けてください - それぞれを表面がツルンとなるように丸める
指を少し曲げて、その中に生地を持ち、台に打ち付けるようにして丸める 


- 丸めた生地を裏返し、真ん中を少しつぶす
 - そして上から手前に生地を丸め、掌で上下に3往復ほど転がすと、楕円形に成形できる
 

- このつなぎ目があるほうを下にして、クッキングシートを敷いた天板に置く
 - 布巾をかぶせて約30分発酵
 
- 残っている卵を使い、全体を刷毛で塗る
 - オーブンで12分焼く
 

シロップ
- グラニュー糖/砂糖、水を耐熱容器に入れて、レンジで30秒~1分温める
とても熱くなるので火傷にご注意ください! 
クリーム
- 生クリームをハンドミキサーで泡立てる
 - 粉砂糖を加えて、ピンと角がたつまで泡立て続ける
 

仕上げ
- パンの表面にシロップを塗る
パンの粗熱が取れ、冷めた後に塗ってもOK!
シロップにより、パンがよりしっとりします - クリームを挟むために、パンを切る
1㎝ぐらい残すように、ざっくり切ってしまいましょう! 

今回は真ん中を縦に切りましたが、横を切ってもOKです。イタリアのレシピでは両方見かけました。お好みでお好きなように切ってみてください!

- たっぷりクリームを挟み、パレットナイフなどで平らにする
 - 最後にお好みで粉砂糖をふるう
 
完成

とても軽くて、何個でも食べられてしまいそうなパンです!また本場のレシピでは、1個80gで作るものや、パンが見えなくなるほどのクリームを入れているのを見かけました。
お好きな大きさで、たっぷりの生クリーム入りがオススメです。またイチゴやココアパウダーなど、いろんな味に変えてみても、面白そうだなと作っていて感じました!
また、コーヒーとよく合います。濃いめのブラックコーヒーか、またはエスプレッソの苦みが合うので、まさにイタリアらしいパンですね。
しかし、朝食で普通の食事パンとして食べるのは、ちょっと物足りない気がします。やはりこちらは、生クリームを使用して菓子パンとして楽しむのが1番かなと思います。
僕はローマは高校生以来いっていないので…コロナが終わったら本場を食べてみたいです!ぜひご自宅で皆さんも、イタリア気分を楽しんでください!

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