オランダ土産の象徴であり、とろけるキャラメルシロップがたまらない「ストロープワッフル(Stroopwafel)」。
「Stroop=シロップ」「Wafel=ワッフル」を意味し、その歴史は18世紀末から19世紀初頭にまで遡ると言われています。元々はパン屋で余った食材を再利用して作られた質素な菓子だったものが、今や世界中で愛される名菓へと進化を遂げました。
本来は専用のワッフルメーカーで薄く焼き上げる伝統菓子ですが、ご家庭のオーブンで再現できる「クッキー仕立て」のレシピを考案しました。
おうちでのパン・お菓子作りをもっと楽しく! motomone bakingでは、クリエイター支援プラットフォーム「Gumroad(ガムロード)」にて、ドイツ本場のパンや伝統菓子を失敗せずに作るための「完全攻略ガイド(PDF版)」を販売しています!
ちょっとしたコツから、専門的な配合の秘密、材料換算表、タイムラインなど、失敗しないためのたくさんの「知識」を詰め込んだ内容になっています。ぜひショップを覗いてみてください。
※本ページはプロモーションが含まれています。
レシピ動画:motomone baking
YouTubeチャンネル <motomone baking> では、記事だけでは伝えきれない「生地の質感」や「手の動き」を詳しく解説しています。
「次はこれを作ってみたい!」というリクエストやご質問も、コメント欄でぜひお聞かせください。気に入っていただけたら、チャンネル登録で応援していただけると嬉しいです!
マイスターの材料帳
-6枚分-
【生地】
- 無塩バター: 60g(室温に戻し、ポマード状に柔らかくしておく)
- 粉砂糖: 45g
- はちみつ: 5g
- 全卵(溶き卵): 1/2個分
- 薄力粉: 120g
- シナモンパウダー: 小さじ1
【フィリング(キャラメルシロップ)】
- メープルシロップ: 50g
- ブラウンシュガー: 40g
- 無塩バター: 30g
このレシピをワッフルメーカーでも使える?
今回のレシピをそのままワッフルメーカー(電気・直火問わず)で使用することは、おすすめしません。
その理由は、今回のレシピが「オーブンで焼くことに特化した専用設計」だからです。
- 生地が鉄板にくっつくリスク: 今回の配合は、サクサクとしたクッキー食感を生むためにバターと糖分を多く含んでいます。これを高温のワッフルアイロンで挟むと、キャラメル化した糖分が鉄板に張り付き、生地がボロボロになるだけでなくだけでなく、道具を傷める原因になります。
- 「スライス」に耐えられない: 本場の製法は、焼きたての厚いワッフルを熱いうちにナイフで「スライス」して2枚にします。今回のクッキー生地は非常にもろいため、スライスしようとした瞬間に粉々に崩れてしまいます。
- 食感の狙いが違う: ワッフルメーカー用の生地は、本来イーストを使った「パンに近い弾力」が必要です。今回のレシピは、オーブンでじっくり水分を飛ばして「最高のクッキー」にするための配合です。
本場のストロープワッフルも、独特の引きがあって非常に美味しいです。本物の味を知ることで、今回の「クッキー再現版」の面白さもより深く理解できるはずです。
失敗を防ぐオススメの道具
ストロープワッフル風クッキーを作る際に使用した、オススメの道具をご紹介します!現場の経験から「これがあれば失敗が劇的に減る」というものを厳選しました。以下のリンクから購入できます。
食器棚用の滑り止めシート(網目状)
理由:ワッフルアイロンの代わり。この「網目の細かさ」が、シロップを抱え込む独特の溝を作ります。
スケッパー
理由: 同じ厚さのものが2枚必要になります。この2mmのガイドを左右に置いて麺棒を転がすだけで、「均一な薄さ」を実現できます。
直径8cmの丸型(パテ抜き・セルクル)
理由: エッジが鋭いステンレス製のセルクルを使うことで、生地の断面を潰さず、焼き上がりの形が劇的に安定します。
木目調デジタルスケール
理由: 動画でも使用しているこのスケールは、機能性はもちろん、キッチンに置くだけでモチベーションが上がるデザインも気に入っています。
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ストロープワッフル風クッキーの作り方
ワッフルメーカーを使わずにオーブンで作るストロープワッフル風クッキーの全工程を詳しく解説します。
1.生地の仕込み
- ボウルに無塩バター、粉砂糖、シナモンパウダー、はちみつを入れ、ゴムベラで全体が均一な茶色になるまで「ポマード状」に練り混ぜます。
- 卵を加え、泡立て器で滑らかになるまでよく混ぜ、水分と脂分をしっかり乳化させます。
- 薄力粉をふるい入れ、ゴムベラで切るように混ぜます。粉っぽさが消える直前で手を使い、ひとかたまりにまとめます。
練りすぎるとグルテンが出て食感が硬くなるので注意。最低1時間は冷蔵庫で寝かせ、生地の温度と水分を安定させましょう。

2.フィリング
- 鍋にメープルシロップ、ブラウンシュガー、バターを入れ、中火にかけます。
- ブラウンシュガーが完全に溶け、フツフツと泡立ち「キャラメルらしい香ばしい香り」が立つまで煮詰めます。
- ボウルに移し、表面に密着するようにラップ(落としラップ)をして、室温でゆっくり冷まします。

3. 成形と「魔法の模様付け」
- 冷蔵生地を12等分します。

- クッキングシートに生地を置き、両サイドに「2mm厚のガイド(スケッパー等)」をセットします。さらにシートを重ね、麺棒でガイドに沿って均一な厚さに伸ばします。

- 上のシートを剥がし、「強力粉(分量外)」でしっかり打ち粉をします。その上に滑り止めシートを敷き、麺棒を3往復ほど押し当てて、格子模様を深く刻みます。

- 模様がついたら丸型で抜きます。

この段階では周囲の余分な生地は取らなくてOK。型を押した状態で、そのまま冷凍庫で15分冷やし固めます。これでエッジが鋭く、美しく剥がれます。
4.2段階焼成
- 冷凍庫から出し、余分な生地を除いて天板へ。まずはそのまま2〜3分焼きます。
- 一度取り出し、クッキングシートを被せてから「底の平らな型(パウンド型など)」を重石として乗せ、再度8分焼きます。

最初から重石をしてしまうと、熱で柔らかくなった生地が押し潰され、せっかく刻んだ格子模様が消えてしまいます。
まずはそのまま数分焼き、表面をわずかに固めてから重石をのせる。この「時間差」を作ることで、繊細な模様をくっきりと残したまま、生地を限界まで薄く、そして均一に平らな状態へ焼き上げることができます。


5.仕上げと美味しい食べ方
- 冷めたクッキーに、よく混ぜたフィリングを小さじ1ほどのせ、パレットナイフで広げてサンドします。(スプーンでもOK)
- 熱いコーヒー(または紅茶)を用意し、カップの縁にストロープワッフルをのせます。
- 片面1分ずつ温めることで、中のキャラメルシロップがトロリと溶け出し、クッキーは蒸気で少し柔らかな「焼きたて」の状態に。これこそが本場オランダの楽しみ方です。

完成

カップから立ち上る湯気に包まれ、中のキャラメルがじわりと溶け出したストロープワッフルを味わうのは最高に贅沢な瞬間です。
もし今回の挑戦で、motomone bakingのレシピに興味を持っていただけたなら、ぜひYouTubeチャンネル「motomone baking」をチェックしてみてください。
さらに深い理論や、失敗しないための詳細な数値をまとめた「完全攻略PDFガイド(Gumroad)」もご用意しています。本場ドイツのパンやお菓子作りを、より本格的に作るお手伝いができれば嬉しいです。
専用の道具がなくても、知恵と少しの工夫で作ることができます。ぜひ、オランダ風の至福のティータイムをお楽しみください!

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