
クリスマスの訪れを告げる、ドイツの伝統的な菓子パン「シュトーレン」。今年は、おうちで本格的なシュトーレン作りに挑戦してみませんか?
この記事では、ドイツで修行をした元パティシエが、本場ドイツのシュトーレンのレシピを写真付きで分かりやすくご紹介します。初心者の方でも安心して作れるように、プロのコツも満載です。
シュトーレンとは?
シュトーレンは、ドイツではクリスマスに欠かせない伝統的な発酵菓子です。たっぷりのドライフルーツやナッツ、スパイスを生地に練り込み、焼き上げた後に溶かしバターを塗り、粉砂糖をまぶして仕上げます。
シュトーレンの魅力は、なんといっても時間の経過とともに熟成され、味わいが深まること。焼きたてよりも、1週間ほど寝かせることで、ラム酒やスパイスが生地全体に染み渡り、より一層おいしくなります。常温で1ヶ月ほど保存が可能なので、クリスマスまでの間、少しずつスライスして楽しむのがドイツ流です。

焼いた後にラップなどできれいに包み、リボンでラッピングをしたら、ちょっとしたギフトになります。持ち寄りのパーティーやクリスマスプレゼントとしても、楽しめます!
マジパン入りのシュトーレンレシピはこちら!
レシピ動画
Youtube<motomone baking>にてレシピ動画を公開しています。ぜひご参考くだい。
皆さまのコメント、ご質問、レシピのリクエスト、チャンネル登録、お待ちしております。
材料
- レーズンのラム酒漬け
| 150g | レーズン |
| 60g | アーモンドダイス (スライスも可) |
| 25g | レモンピール |
| 30ml | ラム酒 |
- 生地
| 250g | 中力粉 |
| 7g | ドライイースト |
| 50g | 砂糖 |
| 半分 | レモンの皮 |
| 100ml | 牛乳 |
| 20g | 卵 |
| 3g | 塩 |
| 90g | 無塩バター |
- スパイス
| 小さじ1/2 | シナモンパウダー |
| 小さじ1/2 | メースパウダー (ナツメグも可) |
| 小さじ1/4 | カルダモンパウダー |
| 小さじ1/4 | クローブパウダー |
| 小さじ1/4 | バニラパウダー |
※スパイスが多いので、シナモン、カルダモン、ナツメグだけでもOK、その場合は小さじ1/2ずつ使用。ドイツ在住の方はミックススパイスを使用してもOK。詳しくはこちらをご覧ください。
- ハンドミキサーの生地用フックを使用
※ない場合はゴムベラでよく混ぜ、手ごねを長めに行ってください。 - ハンドミキサーの生地用フックを使用※ない場合はゴムベラでよく混ぜ、手ごねを長めに行ってください
オススメの道具
このレシピで使用したもの、オススメの道具は以下のAmazonリンクから購入できます。
ポケットスケール:塩やドライイーストなど、数gのものをきちんと量るのに便利です
麺棒(短いタイプ):ヴェックマンのような成形にぴったりの短い綿棒です

スケッパー:4種類のスケッパーです。意外とスケッパーも形により使いやすさが違います。これは使いやすそうです。
このリンクを経由して購入すると、アフィリエイトとして、一定割合で利益が入ります。今後の運営資金になるのでとても助かります。
本場シュトーレンの作り方
1.レーズンのラム酒漬け
- レーズン、アーモンドダイス、レモンピール、ラム酒をボウルに入れて混ぜる
- ラップをして一晩室温において寝かせる
2.生地作り~一次発酵
- 中力粉、ドライイースト、砂糖、スパイス類、レモン半個分のすり下ろした皮をボウルに入れて泡立て器で混ぜる
- 牛乳、卵を加えてゴムベラでよく混ぜる
- 塩、無塩バターを加えて、生地用フックをつけたハンドミキサーで混ぜる
- 3分ほどハンドミキサーで混ぜる
生地用フックがない場合は、手ごねを長く行ってください
一気に無塩バターを加えず、少しずつ加える
- 打ち粉をした台に生地をのせ、約5分手ごね
右ななめ上、左ななめ上とV字型にこねることで、力もこめやすくなります


生地を薄く伸ばして簡単に切れなければOK

- 予めつくっておいたレーズン類と生地を一緒にこねる
生地がくっつきやすいので打ち粉も何度か行う
打ち粉をし過ぎると生地が固くなってしまうので注意

- まんべんなく生地とレーズン類がまとまったら生地を丸くまとめ、布巾をかけて約30分発酵させる
3.一次発酵~生地のガス抜き
- 打ち粉をして生地を真上から押してつぶして広げる
- そのままくるくる巻き、太い棒状にする

- 布巾をかけて約5分生地を休ませる(ベンチタイム)
4.成形~二次発酵
- 打ち粉をして真ん中より少し手前のところに麺棒を押し付ける

- 手前の方が奥側よりも幅が大きければOK

- 溝の真ん中に麺棒をおき、薄くのばす
- 奥の部分を手前に折りたたむ

- 麺棒を使って形を整える
※シュトーレン用の型があるなら型を使ってもOK - 布巾をかけて30分発酵させる
5.仕上げ
- 天板にクッキングシートを敷く

シュトーレンは焼き時間が長いので、下火が強い場合はアルミホイルを折ってクッキングシートの下にいれておくと、焦げ目を押さえることができます。

- オーブンで焼き色を見ながら約40分焼く
焼いている間に溶かしバターを用意
- 焦げたレーズンは取り除く
- 刷毛に溶かしバターをまんべんなく塗る

バターが外からの乾燥を防いで長持ちさせてくれます。
- 全体に砂糖をふりかける
生地の裏側もしっかりバターと砂糖をつける


砂糖は外からの湿気を吸収して生地を湿気から守ってくれます。
- 粉砂糖を仕上げに振りかける
完成

今回は、本場ドイツのシュトーレンのレシピをご紹介しました。手間ひまかけて作るシュトーレンは、格別のおいしさです。今年のクリスマスは、ぜひ手作りのシュトーレンで、素敵な時間をお過ごしください。
この記事のレシピは、YouTubeチャンネル「motomone baking」でも動画で詳しく解説しています。ぜひ、そちらも合わせてご覧ください!

コメント